2025.06.16

あなたはなぜ警察官になりたい?元警察本部長 岡部教授の模擬面接実施

法学部では、公務員を志望する学生に対して、多岐にわたる支援が行われています。今年も警察官志望の4年次生を対象に模擬面接が実施されました。面接官を務めたのは、昨年度より本学に着任した元警察本部長の岡部正勝教授です。

(学生ライター 現代社会学部3年次 町野 航汰)

模擬面接を行う岡部教授

模擬面接は学生の入室から始まりました。岡部教授は志望理由や大学で力を入れてきたことに加え、志望先の警察本部について知っていること、普段身の回りで起きている社会問題に対する意識などについて質問。学生の回答に対して、さらに深掘りするという、本番を想定した面接練習が行われ、室内は終始、緊張感に包まれていました。

面接終了後、学生に講評を行う岡部教授

面接終了後、岡部教授は講評を行い、言葉遣いなどの基本的な点に加え、志望先に関する質問への備えや、自身が話題として挙げた内容について、きちんと説明できるよう、調べておくように、といった具体的なアドバイスをされていました。また、実際の面接で想定される質問の具体例もいくつか挙げ、参加学生が面接のイメージをより明確に持てるような助言もされていました。


参加した学生は「ほかにも面接の練習はしましたが、この模擬面接が一番本番を想定していて緊張感をもって挑むことができました。時事問題への回答がうまくできなかった点や、話すときに何度か詰まってしまった点など、改善すべきことが見えました。」と話してくれました。また、公務員を目指す後輩学生へのメッセージとして「対策を早く始めることに越したことはありません。周りを見ると1年ぐらい前から始めている人が多いですが、公務員、警察官になりたいという思いが固まっているのなら、迷わず早いうちから行動することが大切だと思います。また、学生全体に言えることですが、せっかく大学に来ているのだから、『自分は大学でこのようなことをやりました』と言えるような経験を積むことが大切だと思います。」と話してくれました。


この模擬面接の取材を通じて、「なぜ〇〇になりたいのか」という問いを念頭に置いて、就職活動を行う必要があると感じました。岡部教授は参加学生に対して「面接官は、あなたがなぜ警察官になりたいのか、警察官になって何をしたいのかを知りたいのです」とお話しされていました。これは、公務員に限らず、どの業界にも共通することだと感じます。
本学ではこのような実践的な面接練習の機会が数多く設けられています。こうした練習を通じてしか得られない気づきがあると思います。公務員を志望する方は、ぜひ積極的に活用してみてはいかがでしょうか。