経済学部の地域連携活動に取り組むゼミナール生と、福井県で地域課題の解決に取り組む県外学生(学生キャンプ事業参加者)との交流を通じて、地域連携活動における課題や成果を共有し、その意義を再認識するとともに、より発展的な活動へとつなげることを目的とした「地方を学ぶ交流会 in 京都産業大学」が本学5号館ロビーにて開催されました。
(学生ライター 現代社会学部3年次 町野 航汰)
本交流会は、福井県と鯖江市の(株)応用技術研究所の協力のもと、地方・地域に関心を持つ他大学の学生を含めた学生同士の交流を主な目的としており、今回で4回目の開催となりました。今回は、本学ボランティアセンター学生スタッフや、有志団体の静原応援隊の学生も新たに加わり、総勢40名を超える学生が参加しました。古民家再生や防災、ボランティア活動などをテーマに、参加者が互いのアイデアについて発表し合い、積極的な意見交換が行われました。どのプロジェクトからも、地域に貢献したいという熱い思いが伝わってきて、地域に新たな価値を生み出すアプローチについて考える良い機会となりました。


実際に、活動に取り組む学生の声をいくつかご紹介します。
質問1:どのような思いで参加しましたか?
Aさん「実際に自分たちの活動を少しでも多くの人に知ってもらおうと思ったのが一番です。また、自分たちの団体は内々で活動しているので、他の団体が何をやっているのか気になり参加しました。」
Bさん「地域に関わっている団体はありそうでそんなにない。自分たち以外の団体とも関わりが持てる機会は貴重だと思い参加しました。」
質問2:地域貢献に興味を持っている学生に向けて一言お願いします。
Aさん「こういった活動はガクチカになるかも!?のように、どう言った動機からでもいいから説明会にくるなど、アクションを起こしてほしいです。」
Bさん「もちろん、地域に貢献したいという心構えは大事になるが、こういう風に変えるべきではないかと意見を持つことも大切。他の人の意見を聞いて動くだけだとそれを聞いて終わりになってしまう。自分の考えたことを進めることで、地域住民ともつながることができて面白いかなと思います。」


地域おこしに興味を持っている人は少なくありません。このイベントに参加した学生の声もご紹介します。
質問1:なぜこのイベントに参加しましたか?
「経済学部の授業で案内があり、公務員志望ということもあり、まちづくりに実際に取り組んでいる方々と触れ合いたいと思い、参加しました。」
質問2:実際に参加してみた感想は?
「さまざまな人の話を聞くことができて、とても興味深かったです。同じ団体でもプロジェクトが分かれていて種類が多いのですが、その中でも団体間の横のつながりが多くて面白かったです。自分のやりたいことと似ている部分もあり、事例を参考にしたいと思いました。」
学生同士の意見交換が終わった後には、参加団体による活動発表の時間が設けられました。各団体の発表を、参加者が熱心に聞き入っている様子が印象的でした。各発表に共通して感じられたのは、学生たちが地域にすでに存在するものに対して、新たな価値を見いだそうとしている点です。学生ならではの視点から、地域の既存資源と何かを融合させ、新たな価値を創出しようとする姿勢が見受けられました。こうした価値の創造は、地域住民だけでは成し得ないものであり、外部から客観的な視点を持つ人々が関わることで初めて生まれる革新であると感じました。学生たちの発表を聞いていると、地域のために何ができるかをさまざまな視点から真剣に考えていることが伝わってきました。私たち大学生には多くの時間があります。自分の視野を広げるためにも、このような活動に積極的に参加してみるのも良いのではないでしょうか。
