2024年度をもって、本学理学部宇宙物理・気象学科の谷川 正幸 教授が退職されます。
2025年2月7日(金)に谷川教授の退職を記念し、「谷川 正幸 教授 最終講義」を開催しました。
谷川教授は1988年4月に本学に着任され、以来37年間にわたり、本学での教育研究活動に取り組まれてきました。最終講義では、本学のこれまでの歴史を振り返りつつ、物理学科、物理科学科、そして現在の宇宙物理・気象学科という、理学部の発展の歴史を紹介されました。本学が実はかなり早い段階から計算機環境の整備に力を入れていた点など、最終講義を聴講した学生は勿論のこと、現職の教員にとっても新鮮なエピソードが多かった内容でした。
講義の後半では、宇宙物理学や大気科学において頻出する物理法則の一つでもあるプランクの法則について、その極大値を求める計算をランベルトのW関数という特殊関数を活用する手法で解説しました。
プランクの法則という物理の問題に対してW関数という数学的手法を適用するユニークさや、オンライン上でのグラフ描画ツールを用いて関数を可視化しながら説明をするスタイルは、まさに谷川教授らしい最終講義でした。
谷川教授の末永いご多幸を心よりお祈りします。