042
町おこしアート

地域活性化を目指し、
町のシンボルを活かしたシャッターアートを制作

  • 法学部 2年次
    魚住 怜冴さん
  • 法学部 2年次
    金子 絵海子さん
  • 法学部 2年次
    福下 朱音さん
  • 法学部 2年次
    惣谷 一貴さん

丹後ちりめんなどの歴史ある伝統品をつくる京丹後市峰山町をさらに活性化しようと取り組むため、京丹後市地域づくり応援隊を有志で結成。町のシンボルである“こまねこ”を活かしたシャッターアートを地域の方とともに制作し、町おこしのきっかけをつくる活動を行った。

「シャッターアート」を制作することになったきっかけを教えてください。

魚住さん峰山町の方々にこの町をより誇りに思っていただけるように、京都のまち全体に峰山町をアピールしたいという思いから、昨年12月頃に峰山駅のスペースを有効活用するための企画を複数提案していました。その中に挙げていた、商店街のシャッターに絵を描いて宣伝をする「シャッターアート」が非常に好評だったことから今回の制作が決定。シャッターアートは通勤や通学で商店街を通った時に目に留まりやすく、人通りが少なくなる夜の静かな商店街の雰囲気も明るくしてくれるのではないかと期待を込めました。

制作はどのようにして行われたのですか?

福下さんまず、シャッターに描くテーマに、峰山町のシンボルとして長く愛されてきた“こまねこ”を採用しました。“こまねこ”は峰山町の守り神として地元の方々に親しまれ、毎年秋には「こまねこまつり」が開催されています。動きのある“こまねこ”をシャッターの中に描くため、プロの美術家の方にデザイン画を持ち寄ってもらいました。その中から商店街の方にデザインを決めてもらい、制作がスタートしました。

金子さん地元愛をより高めてもらおうと、地元の高校生にも色付け作業の依頼をし、夏休み期間を利用して私たちと共同で制作しました。“こまねこ”の動きや迫力をどう表現するかを考えて、立体感を出す工夫をしたり、シャッターの中央にどんと構える構図でありながらも、青と白の配色で奥ゆかしさを演出するなど、ひと目みた時の印象を大切に制作を進めました。地元の高校生も、シャッターアートの制作は初めてとのことでしたが、協力のおかげもあり、堂々とした“こまねこ”を見事に描き上げることができました。
金子 絵海子さん
魚住 怜冴さん
福下 朱音さん
惣谷 一貴さん

峰山町の印象を教えて下さい。

惣谷さん静かで自然に溢れた環境で、非常に地元愛が強く、温かい方が多いという印象を受けました。シャッターアートの制作中に、地元の皆さんが声を掛けてくださることも。また、完成したシャッターアートを見た商店街の方が「うちの店のシャッターにも描いてほしい」と言ってくださったり、地域の代表の方からも「この活動を通して住民の町おこしへの意識が非常に変化した」というありがたいお言葉をいただきました。私たちの思いが、「峰山という地域をより良くしたい」という地元の方の思いと繋がり、町の活性化に少しでも貢献できたのかなと、とても嬉しく思います。

この活動を通して感じたことや今後の目標はありますか。

魚住さん:今回の制作を通して多くの人と係わり、さまざまな価値観に触れることができました。予算や人間関係、その土地ならではの問題など、物事は複雑で、1つのことを遂行する難しさを経験できたのも、この取り組みのおかげだと思います。シャッターアートで町を大きく変えることは難しいかもしれませんが、住民の方に峰山町をより誇りに思ってもらい、京都全体に峰山町の存在を発信するきっかけになればと思っています。今後も峰山町の活性化に向けて貢献できることを見つけていきたいです。

※掲載内容は取材当時のものです。

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