物理学専攻 (博士前期課程・博士後期課程)

物(もの)の理(ことわり)を究める学問 最も確かな自然科学の基礎となる学問
人類の夢と未来と、進歩を創る学問

目の前に、そして我々を取り巻いて、自然という不思議な世界が広がっている。
そこでどんな法則が働き、どんな現象が起こっているのかを探究するのが、自然科学であり、その中でも物理学は最も基礎的な学問と見なされているのは、承知の通りです。
物理学専攻では、原子核や物性物理、さらには地球環境から天体・宇宙に至る広範な分野にわたって、理論と実験(観測も含む)の両面から活発な研究を行っています。
知識の最前線・未知の領域の先端で、新しいアイデアで自然現象の一つ一つを認識し、理解し、未来と夢を創っています。
その他、人工衛星など国内外の共同研究機関(実験)機器でとった観測(実験)データを用いるほか、様々な研究機関とも教育・研究の両面にわたって連携しています。

太陽系形成初期における物質化学進化と生命の起源

私たちの太陽系は、約46億年前に宇宙に存在した様々な分子が元になって形成されました。
当時、存在した物質の多くは既に別の形に変化していますが、彗星と呼ばれる天体には、これらの物質が保存されていると考えられています。
彗星を手がかりに、太陽系の元になった様々な分子の存在を明らかにし、地球生命の原材料物質としての可能性をさぐります。

炭素ナノ構造体の作製と構造制御

最近、グラファイトシートを筒状に丸めた構造を持つ単層カーボンナノチューブや、サッカーボール型構造を持つC60(フラーレン)などの、炭素原子だけからなるナノ構造体が、面白い性質を持つことが分かってきました。
本テーマでは、作製条件の検討と、精製した物質の物理化学的測定をもとに、その生成過程を探ろうとしています。

新機能物質の開発を目指して

コロイド結晶の秩序形成と相変態、無重量下でのTiO2フォトニック結晶の作成、コロイド合金結晶の作成と結晶構造の決定、コロイド合金結晶での増強Borrmann 効果などの研究を通して新機能物質の開発をめざしています。

宇宙の年齢も判明。宇宙は加速膨張?

近年の観測技術の発展は目覚しく、宇宙の年齢は約137億年で、加速膨張していることが分かってきました。
宇宙を加速させているものは、反発する力(斥力)をになう暗黒エネルギーであると考えられていますが、その物理的性質は全く未解明で、それを探求しています。

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