教員紹介佐藤 賢一

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佐藤 賢一SATO KEN-ICHI

生命科学部 産業生命科学科 教授

専門分野
生化学、細胞生物学、分子生物学

研究テーマ・内容

3つのテーマを扱っています。1つめはアフリカツメガエル卵細胞の形成、成熟、そして受精の分子機構です。特に精子と卵が細胞膜レベルでコンタクトしたときに起こる、発生開始のシグナル伝達機構に興味があります。2つめはヒトがん細胞の生物学的機能です。特にがん細胞がもつ、正常細胞にはない生物学的機能(細胞死抵抗性など)の分子機構に興味があります。これらは、生物個体の誕生と死という相異なるテーマに映るかもしれません。しかし私たちは受精とがんという現象に、共通の遺伝子産物がかかわる共通原理があるのではないか、と考えて研究しています。3つめのテーマは最近取り組み始めた「問いを創る学び場~ハテナソン」の研究開発と実践です。このテーマのもとで、科学と社会のよりよいコミュニケーションのあり方等を探究しています。

担当科目

春学期

生物学実験、生物学実習、フレッシャーズセミナー、現代社会と生命科学、植物分子遺伝学、サイエンスキャリアプランニングセミナー、応用特別研究1・2

秋学期

生命科学リテラシー、発生生物学、基礎特別研究・産業生命科学特別研究1、基礎特別研究、発生生物学、化学通論B、生命医科学1、腫瘍細胞生物学、生命科学プロジェクト研究1、サイエンスキャリアプランニングセミナー、応用特別研究1・2

プロフィール

北海道岩見沢市生まれの道産子(どさんこ)です。高校を卒業後に神戸に来て以来、ずっと関西に住んでいます(いまは京都市在住)。高校で出会った先生や先輩、そして本などの影響を受けて生物学・生命科学に興味をもつようになりました。2007(平成19)年度から本学で教育と研究に従事しています。また2017年に京都市で設立したNPO法人ハテナソン共創ラボの代表理事を務めています。

受験生へのメッセージ

大学受験の突破はたいへんなハードルですが、決して終着点ではありません(燃え尽きてしまわないでね)。大学では自由と責任に裏打ちされたみなさん独自の学びが待っています。私の仕事は、皆さんの学びのお手伝いをすること(授業や実習のことです)、そして皆さんから学び、共に学ぶこと(研究のことです)です。その時が来るのを楽しみにしています。

分属前学生へのメッセージ

研究室というのはどういうところなのか、不安と期待があると思います。でも皆さんの先輩達は、この道を通って卒業して行ったのです。ですから心配することはありません。しっかりと準備をして、具体的には健康な毎日を送るマイペースを身につけて、そしてしっかり単位を取って、研究室に飛び込んで来て下さい。

教育活動の特色

「ハテナソン」を授業や授業外の学びの場、さらには研究の場においても活用しています。詳しくはこちら(ハテナソンホームページ)もご覧下さい。
ハテナソンは、一人一人の発想を尊重し、かつ民主的な方法のもとで、質問や課題、問題等を発見し言語化する取組みを意味する、ハテナ(?)とマラソンをあわせた、アイデア創発コミュニティ推進機構認定アイデア創発ファシリテーターのサトーケニチこと佐藤賢一オリジナルの造語です(※1)。英語表記はhatenaとmarathonをあわせて、hatenathonです。課題や問題に対する解決策やアイデアをつくりだす取組みをアイデアソン(アイデア+マラソン)、つくられたアイデアを世界・社会で応用したり実現・実装したりする取組みをハッカソン(ハック+マラソン)とよぶことに刺激をうけて、このように名付けました。人がつどい、お互いに協力しながらなにかを学ぶとき、あるいはつくりあげていくとき、どのように学び、あるいはつくりあげていくのか。わたしはこのお題に対して、ハテナソン、アイデアソン、ハッカソンの順で学び、あるいはつくりあげていく、そうして得られた成果や気づきをもとにして新たな展開へ向けてハテナソン~ハッカソンをおこなう、この流れを繰り返す、というイメージをもっています。
※1 クリエイティブ・コモンズ・ジャパン登録済

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
サトーケニチ 作『ハテナソン』はクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際 ライセンスで提供されています。
本ページ内にある作品に基づいています。

研究室の構成、様子、特別行事など

2021年4月1日現在での所属学生は、総合生命科学部生命システム学科4年生が4名(男3、女1)です(予定)。研究の場は、おもに15号館1階15125実験室と15117実験室です。3月下旬~4月初めにお花見(例年、円山公園で行っています。、5月と11月には賀茂川べりで懇親会、8月と2月下旬~3月初めに志賀松の浦セミナーハウスで泊まり込みの研修会/卒業研究発表会、摂南大学理工学部の研究グループとの合同セミナー、京都市内や学会開催地などでの食事会(不定期)など、年中を通して京都産業大学ならではといえる諸行事があります(というものの、昨年に続きCOVID-19の影響下にある今年も実施は難しそうですね・・)。楽しく、そしてまじめに、研究活動に取り組んでいます!

研究実績

◎ Tokmakov AA, Stefanov VE, Sato K. (2020) Dissection of the ovulatory process using ex vivo approaches.
<https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33363163/ >
Front Cell Dev Biol Dec 9;8:605379. doi: 10.3389/fcell.2020.605379.

◎ Sato K, Tokmakov AA. (2020) Toward the understanding of biology of oocyte life cycle in Xenopus Laevis: No oocytes left behind.
<https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32273815/>
Reprod Med Biol. 2020 Jan 20;19(2):114-119. doi: 10.1002/rmb2.12314. eCollection 2020 Apr. PMID: 32273815.

○ Tokmakov AA, Matsumoto Y, Isobe T, Sato KI. (2019) In vitro reconstitution of Xenopus oocyte ovulation.
<https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31561408 >
Int J Mol Sci. Sep 26;20(19). doi: 10.3390/ijms20194766. PMID:31561408

○ Kurotani A, Tokmakov AA, Sato KI, Stefanov VE, Yamada Y, Sakurai T. (2019) Localization-specific distributions of protein pI in human proteome are governed by local pH and membrane charge.
<https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31429701 >
BMC Mol Cell Biol. Aug 20;20(1):36. doi: 10.1186/s12860-019-0221-4. PMID:31429701

○ Tokmakov AA, Awamura M, Sato KI. (2019) Biochemical hallmarks of oxidative stress-induced overactivation of Xenopus eggs.
<https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31341903 >
Biomed Res Int. Jul 2;2019:7180540. doi: 10.1155/2019/7180540. eCollection 2019. PMID: 31341903

○ Tokmakov AA, Akino K, Iguchi S, Iwasaki T, Stefanov VE, Sato KI. (2019) Autophosphorylation of MAP kinase disables the MAPK pathway in apoptotic Xenopus eggs.
<https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31320137 >
Biochem Biophys Res Commun. Sep 10;517(1):140-145. doi:10.1016/j.bbrc.2019.07.033. Epub 2019 Jul 16. PMID: 31320137

○ Tokmakov AA, Sato KI. (2019) Activity and intracellular localization of senescence-associated β-galactosidase in aging Xenopus oocytes and eggs.
<https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30769028 >
Exp Gerontol. 2019 May;119:157-167. doi: 10.1016/j.exger.2019.02.002. Epub 2019 Feb 12. PMID:30769028

○ Tokmakov AA, Sato KI. (2019) Activity and intracellular localization of senescence-associated β-galactosidase in aging Xenopus oocytes and eggs.
<https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30769028 > 
Exp Gerontol. May;119:157-167. doi: 10.1016/j.exger.2019.02.002. Epub 2019 Feb 12. PMID: 30769028

○ Sato KI, Tokmakov AA. (2019) Membrane microdomains as platform to study membrane-associated events during oogenesis, meiotic maturation, and fertilization in Xenopus laevis.
<https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30737686 >
Methods Mol Biol. 1920:59-73. doi: 10.1007/978-1-4939-9009-2_5. PMID:30737686

○ Tokmakov AA, Sato KI. (2019) Reconstitution of Intracellular Calcium Signaling in Xenopus Egg Extracts.
<https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30737685>
Methods Mol Biol. 1920:41-57. doi: 10.1007/978-1-4939-9009-2_4. PMID:30737685

● 佐藤 賢一、白藤 康成(2021)学習到達度ルーブリック自己評価と成績評価の分析および考察: 生命科学部初年次必修2科目におけるケーススタディ 高等教育フォーラム 11, in press.

● 佐藤 賢一(2021)サマースクールで超学際の作法と戦略的な問いづくりを学ぶ(分担執筆)書籍名:環境問題を解く.ひらかれた協働研究のすすめ 近藤 康久、大西 秀之弘(共編著)、かもがわ出版

● 西山 周平、佐藤 賢一(2020)ハテナソンによる京都府立桂高等学校の「桂リサーチプロジェクト」での問いづくりの活性化に向けた実践 高等教育フォーラム 10, 23-40.
<https://ksu.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=10422&item_no=1&page_id=13&block_id=21>


● 佐藤 賢一(2019)ハテナソン(分担執筆)書籍名:はじめてのファシリテーション 実践者が語る手法と事例.鈴木 康久、嘉村 賢州、谷口 知弘(共編著)、昭和堂


● 佐藤 賢一(2019)SDGsをテーマとするハテナソンワークショップデザイン講座(分担執筆)書籍名:はじめてのファシリテーション 実践者が語る手法と事例.鈴木 康久、嘉村 賢州、谷口 知弘(共編著)、昭和堂

● 佐藤 賢一(2019)両生類の受精(分担執筆)、書籍名:発生生物学ー基礎から応用への展開.塩尻 信義, 弥益 恭, 加藤 容子, 中尾 啓子(共編著)、培風館

● 佐藤 賢一(2019)質問駆動型授業ハテナソンの生命科学教育への導入:京都産業大学総合生命科学部生命システム学科専門科目「腫瘍細胞生物学」における設計、実践、ならびに成果
<https://ksu.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=10257&item_no=1&page_id=13&block_id=21>

高等教育フォーラム 9, 71-85.

このほかに例年、教育研究成果の発表・発信(講演やポスター、ワークショップなど)や情報交換・収集のために各種学会などに参加しています。国内学会・研究集会には、日本分子生物学会、日本生化学会、日本癌学会、日本動物学会、日本ツメガエル研究集会(2019年には京都で世話人役を務めました)、生殖研究若手の会、サイエンスアゴラ、大学コンソーシアム京都高校教員交流会・高大連携教育フォーラム、大学教育学会、大学教育研究フォーラム(京都大学)など、国外の研究会議には、受精と発生開始の活性化に関するゴードン研究会議(西暦の奇数年開催:残念ながら2021年は中止)などがあります。


連絡先

15号館1階 15123(教員研究室)、15117・15125(実験室)
e-mail:


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