教員紹介黒坂 光

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黒坂 光KUROSAKA AKIRA

生命科学部 先端生命科学科 教授

専門分野
生化学

研究テーマ・内容

神経細胞に特異的な糖転移酵素の機能を解析しています。
タンパク質は細胞の活動で中心的な働きをします。たとえば、酸素を運ぶヘモグロビンや、酵素のほとんどもタンパク質です。タンパク質はアミノ酸が数珠のようにつながった長い鎖状の分子ですが、タンパク質が機能するためには鎖が決まった形に折りたたまれ、またそれらが細胞内外の正しい場所に運搬されることが必要です。私たちの研究室では、タンパク質の正しい形の形成と正しい運搬に関係する、細胞内でのタンパク質の糖鎖付加反応の解析を行っています。最近の研究により、私たちが注目している酵素のはたらきを抑制すると,正常な神経発生が起こらず,細胞がアポトーシスによる細胞死を起こすことが分かってきました。また、同じ酵素が、精神遅滞の見られるある遺伝病において欠損していることも知られています。私たちは神経細胞でのタンパク質修飾反応と、神経発生や神経疾患との関連に着目して研究を進めています。

担当科目

春学期

製薬医療情報、創薬医療学、先端生命科学特別研究2

秋学期

先端生命科学実習1、先端生命科学特別研究1、物質生物化学、先端生命科学特別研究2、短期海外生命科学英語実習

プロフィール

大阪で生まれ育ちました。京都大学薬学部に入学し、同大学大学院博士課程を終了しました。薬学博士。

受験生へのメッセージ

受験生には、理科に興味を持って学習してもらいたいと思います。生命科学をしっかり理解するためには、化学と生物は必須です。物理の知識も科目によっては必要かも知れません。

分属前学生へのメッセージ

分属に際して学生の皆さんは、生命システム学科の必修科目である物質生物化学、代謝生物化学、分子生物学、細胞生物学を中心に勉強して下さい。これらの科目が十分に理解できていれば、ほとんどの科目の学習も容易なはずです。また、英語力は非常に重要です。さらに、できるだけ自己表現力も身につけて分属してもらいたいと思います。

研究室の構成、様子、特別行事など

研究室の大学院生・学部生は、上記の研究テーマの解明に向けて、懸命に頑張っています。研究室では、日々の実験結果についての討論に加えて、セミナーや英語文献の輪読なども行い、研究を推し進めています。また同時に、個々の学生の研究能力も養うように配慮しています。研究室の行事としては、新入生歓迎会、追い出しコンパなどに加え、年2回の懇親会も恒例となっています。また4年生の中間および卒業発表会は、卒業生も参加してセミナーハウスに合宿します。発表会終了後は、卒業生ともども自由時間を楽しんでいます。

連絡先:15号館 1階 15110研究室
E-mail:


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