教員紹介川上 雅弘

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川上 雅弘KAWAKAMI MASAHIRO

生命科学部 産業生命科学科 准教授

専門分野
科学コミュニケーション、科学教育、生命倫理、動物発生工学

研究テーマ・内容

生命科学は、生命現象の理解を通して食物生産や医療技術などの向上に寄与するに留まらず、新たな生命観や社会的課題もうみだしています。本研究室では、実験研究の経験・知識を強みに生命科学の社会的・文化的側面に着目し、科学コミュニケーション、科学教育、研究ガバナンスの研究を行います。幹細胞・iPS細胞、生殖細胞、ゲノム編集などをキーワードに、生命科学への幅広い視座を社会に提供すること、教育実践に繋ぐことも意識しながら研究活動を進めます。

担当科目

春学期

サイエンスコミュニケーション、産業生命科学英語2、生物の基礎、フレッシャーズセミナー、創薬医療ビジネス、産業生命科学特別研究2、生命科学インターンシップ、生命科学フィールドワーク演習

秋学期

産業生命科学英語1、バイオイノベーション、産業生命科学特別研究1、生命科学の諸技術についてのELSI、産業生命科学特別研究2、生命科学インターンシップ、生命科学フィールドワーク演習

プロフィール

2006年に近畿大学大学院農学研究科博士後期課程を修了し、博士(農学)を取得。学生の頃は畜産学研究室にて動物発生工学を学び、体細胞クローンブタを作出する研究を行っていました。この研究に携わる中で、実験研究の面白さと同時に、生命科学が関わる生命倫理の課題や生命科学に対する社会の理解の重要性を感じ、大学院修了後に、京都大学人文科学研究所の研究室にて科学コミュニケーションや生命倫理、研究ガバナンスの分野の研究と教育実践を始めました。その後、京都大学iPS細胞研究所、大阪教育大学科学教育センター、奈良先端科学技術大学院大学教育推進機構を経て、2019年4月に本学に着任しました。

受験生へのメッセージ

世の中ではイノベーションを進めることのできる人材(イノベーター)が求められています。イノベーションは、新しい技術の発明を意味するインベンションと混同されることも多いですが、既存の要素の組み合わせなどで新しい価値を生み出すことを指す言葉です。高校では大学入試を意識して理系や文系といったクラスに分かれて学ぶことがあるかもしれませんが、イノベーションの促進には多様性が重要と言われます。大学時代にイノベーションの視点が身に付くかは人それぞれですが、学習環境は大きな要素かもしれません。興味のある分野が学べる大学・学部を調べることは勿論ですが、学ぶ場になる大学キャンパス内の多様性の有無を調べることも、案外、重要ではないかと思います。そういう観点でも京都産業大学のキャンパスは充実しているように感じています。

分属前学生へのメッセージ

百聞は一見に如かずという諺があるように、生命科学の知識や実験経験は、生命科学の科学コミュニケーションの研究に取り組む上で重要な要素です。生命科学の実験や観察は得意(不得意でもOK)だけど、社会的な課題への関心が高い、生命科学のことを社会に伝えることに興味があると言う方は、ぜひ当研究室で一緒に取組みましょう。

研究室の構成、様子、特別行事など

連絡先:9号館3階L研究室
E-mail:

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