研究テーマ
出入国管理と難民の保護
高校生に向けた研究内容の紹介
欧州連合(EU)の庇護・移民政策を中心に研究しています。様々な理由で国籍国を追われた人々を難民といいます。難民は、移民(より多い収入などを求めて自発的に国を出てきた人々)とは違います。移民の受入れは国が決める問題であるのに対し、難民の保護は国の国際法上の義務だからです。ただ、国境を越える人の流れはこの両者が混在して、ときに大量に発生し、流入国は対応を迫られます。その中で本当に保護が必要な人の保護をどう確保するのかを巡るEUの試行錯誤を日本にどう活かせるのかを考えています。
ゼミナール/研究室のテーマ
国際法模擬裁判
毎年アメリカで開催される「ジェサップ国際法模擬裁判」の方式による模擬裁判を行います。架空の国際紛争が国際司法裁判所に提訴されたという設定のもと、各当事国に分かれて弁論を展開します。国際法の「使い方」を考え、論理的に発表する力を身に付けます。
ゼミ/卒業研究の紹介
国際法模擬裁判を取り入れています。模擬裁判には、裁判の進行に沿って作成されたシナリオに基づいて、裁判劇として行われるものもありますが、国際法模擬裁判は、架空の国家間紛争が国際司法裁判所に付託されたという前提で作成された問題を用いて、ゼミ生が原告、被告に分かれて互いの主張を戦わせる、ディベート形式で行われます。2年次で身につけた基礎力を3年次以降の模擬裁判で発揮し、国際法の解釈・適用能力を磨きます。
プロフィール
大阪の出身で、大学以降は京都→神戸→京都と、関西ローカルで移動していますが、アイデンティティとしては大阪人です。1970年の大阪万博のころは小学6年生で、学校の鼓笛隊で小太鼓を担当していて、万博の野外ステージで「世界の国からこんにちは」などを演奏したのが思い出に残っています。その当時から音楽が好きで、フラメンコギターの練習をしたこともありましたが、阪神淡路大震災で楽器が壊れてからは、聴くのが専門です。
高校生へのメッセージ
小学校時代と中学・高校時代を振り返って比べてみると、同じ6年間でも中学・高校時代の方が短く感じられると思います。年齢とともに時の流れはどんどん早くなります。大学に入学すれば、卒業までの4年間は中学や高校の3年間よりも早く、あっという間に過ぎてしまいます。大学時代ほど自由な時期はありませんが、それは自立した社会人となるための準備期間でもあります。進学に当たって、しっかり将来を見据えておくことが大切です。