服部 達也

HATTORI TATSUYA
法学部 特定任用教員(教授)
学位
社会学修士(佛教大学)
専門分野
矯正社会学、少年法

研究テーマ

少年非行・若年成人の犯罪の再非行・再犯防止のための社会復帰支援の在り方

高校生に向けた研究内容の紹介

少年院長としての実務経験に基づくとともに、社会学的観点(社会病理)からも少年・若年成人の犯罪・非行の要因となっている貧困や格差、被虐待経験、発達障害等のさまざまな「生き辛さ」に焦点を当てて、安全・安心な社会を作るためにどのようにすれば再犯・再非行防止ができ、立ち直り支援、社会復帰支援の必要性が学生らに理解してもらえるかという、社会学的観点からの刑事政策・社会政策の在り方を考察、研究しています。

ゼミナール/研究室のテーマ

少年法・矯正社会学

少年院や刑務所などの「矯正施設」が、非行少年・犯罪者の非行・再犯防止と社会復帰支援の上でいかに必要な社会的インフラであるかについて施設見学などを通じて学びながら、「誰一人取り残さない社会の実現」のためにどのような施策が求められるかを考えていきます。

ゼミ/卒業研究の紹介

ゼミでは、元少年院の院長という私の職務経験に基づく指導の許、刑務所や少年院の実情をテーマごとに数名のグループ別に調査、発表してもらい、刑務所、少年院の果たしている機能、役割を正しく理解し、犯罪者・非行少年の再犯防止のための社会復帰支援をどうしたらよいかを自分の事として考えてもらっています。また、刑務所、少年院、更生保護施設、各県警の少年サポートセンター等の見学・フィールドワーク、ゼミ合宿や少年院出院者の著名人をゲストスピーカーに呼ぶ事を積極的に実施しています。

プロフィール

京都市内の出身で、実は京都産業大学法学部法律学科の卒業生です。卒業後、法務省法務教官として採用され、38年間、専ら西日本エリアの少年院の院長等を歴任し、定年退職後、母校で特定任用教授となりました。大学で担当している「矯正社会学Ⅰ・Ⅱ」、「少年法」、「社会安全フィールドリサーチ」等の講義では、永年の実務経験に基づいた分かりやすい内容を心掛け(時には「ウラ話」も交えて)、受講生の皆さんの興味を惹けるようなエッジの効いた講義を行っています。

高校生へのメッセージ

京都産業大学法学部の卒業生の一人として、この大学で学び恩師と出会ったことが自分の人生の進路選択に大きく影響を与えたことは間違いありません。私にとっては「一期一会」の学びの場であった京都産業大学法学部を是非、皆さんにも選択していただきたいと思います。また、これまでいくつかの高校の生徒さんが学外学習、課題学習、修学旅行時の班別研究のため、私の元を訪ねてきてくれていますので、皆さん方も興味があれば是非御連絡下さい。