中山 茂樹

NAKAYAMA SHIGEKI
法学部 教授
学位
修士(法学)
専門分野
憲法

研究テーマ

憲法学

高校生に向けた研究内容の紹介

自己決定の権利と自己決定を内実としない権利を包含する憲法上の権利の性格・内容を、生命倫理学や医事法学などの知見をも参照しつつ検討することで、臓器移植、終末期医療、ヒト胚の取扱い、人を対象とする研究などに関する生命倫理の諸問題に政策的に対処しようとする公権力の活動について、憲法上の分析・提言をおこなうことに取り組んでいる。

ゼミナール/研究室のテーマ

憲法

憲法学の諸問題について議論します。憲法の分野は、かなり広い世界ですので、「憲法の問題」を法解釈論的問題に限定する必要はありません。何らかの意味で憲法に関わっていれば、むしろ学生自身が考えて、他の人々と議論してみたい政治的・社会的・哲学的問題についての報告を歓迎します。もちろん、法的な問題でも結構です。

ゼミ/卒業研究の紹介

憲法は、ある社会における「ものの決め方」を定めた法です。 社会には、みんなを拘束するルールが必要です。けれど、国家権力に好き勝手にものを決められては困ります。そこで考えなければいけないことは、各人に強制される社会的決定(法)と、各人の自由とを、いかにして両立させるかという問題です。 憲法のゼミでは、そのようなバランスをねらう「ものを決める」しくみについて学びます。それはちょっと複雑な知恵で、理解するためには、哲学や歴史学、社会学、政治学など、この世界がどういうふうにできているのかについて知ることも大切でしょう。 憲法を勉強すると、きっと今まで気づいていなかった世界に気がつけると思います。そこからもう一歩、現実を見直してみてください。憲法の条文や裁判例にどんな歴史的な知恵がこめられているのかを修得できれば、憲法を実際に使うことができるようになるはずです。

プロフィール

憲法の勉強のほかに好きなことは、旅行でしょうか。

高校生へのメッセージ

世の中どういうふうにできているのか、よく見てみましょう。これが、結構ややこしいのです。そのややこしさに気づくことが、大学での勉強の第一歩です。