
中谷 真憲
NAKATANI MASANORI
法学部 教授
- 学位
- 修士(法学[政治学専攻]・京都大学)
- 専門分野
- 政治学・公共政策学
「グローカル人材育成」を掲げています。グローバリゼーション時代の政治や公共政策を、国際的な視野で比較研究し、そこで得た専門的知見をローカルに実践できる「実践的な人材」「ビジネス人材」を、学内外のさまざまなプロジェクトを通じて育成します。
研究テーマ
日本およびフランスの市民社会論
高校生に向けた研究内容の紹介
日本とフランスなど西欧の市民社会について研究しています。民間(市民や企業)がそれぞれの社会でどのように公共領域(公共政策)に関わっているのかに興味を持っています。またNPO法人グローカル人材開発センターを2013年に創設し、学生だけでなく社会人も対象とした人材開発に取り組んでいます。こうしたことから、ソーシャル・イノベーションや起業家育成が近年の関心事です。
ゼミ発のNPOと提携し、リアルな「まちおこし」に挑む-「それ、おもしろいね」を形にする
よりよい国をつくるための政策を民間から提案する。「まちおこし」などを題材に、現場とグローバルな視点から改善点を考えていくゼミです。
中でも一番の特徴は、ゼミから誕生したNPO「グローカル人材開発センター」と連携していることです。ゼミ生は行政や企業との分厚いネットワークを使って、さまざまなプロジェクトにチャレンジしています。話し合いの中で、「それ、おもしろいね」と盛り上がったアイデアが形になる。政策を立案するノウハウが身に付くとともに、具体的に変革を起こしていく手ごたえを感じられます。こうした経験を経て実際に起業したゼミ出身者もいるほどです。
フィールドワークで役所の人たちと関わった学生からは「行政のイメージが変わった」という声も。このように行政や企業と連携できる貴重なチャンスを生かし、社会で役立つ実践力を培っていきます。
ゼミ/卒業研究の紹介
ゼミではグローバルな政治動向の分析(たとえば移民問題について)から日本の地方創生まで幅広い研究を行っています。企業やNPOなど外部機関と連携することが日常的なゼミで、また学生自身がまちや地方に飛び出すフィールド調査も盛んです。たとえば行政機関にインタビューしたり、大企業の人たちとともに新事業案を考えたり、役所と連携してイベントや調査を行ったり、といったことが自然に行われているゼミです。起業した先輩も何人もいます。
プロフィール
公共論の研究者、人材開発のNPO、各種の審議会委員、企業の取締役などいろいろな顔がありますが、土台にあるのは空理空論に終わらせるのではなく、理論と実践をきちんと結びつけ少しでも社会を実践的に動かしたい、という思いです。長崎生まれの関西育ち。関西弁は強くないですが関西人です。
高校生へのメッセージ
高校三年生が終わった時と大学四年生が終わった時をくらべて、視野・知識が広がっていなければ大学に進学してもらう意味がありません。そして教員の存在意義もありません。政策学は本来きわめて応用範囲が広く、企業での仕事など民間を含めた実務に活かせるものです。書を持って、まちに出てください。