喜多見 富太郎

KITAMI TOMITARO
法学部 客員教授
学位
博士(法学)
専門分野
地方自治論、地域行政学

研究テーマ

自治体行政学

高校生に向けた研究内容の紹介

30年以上にわたる自治体行政の現場(企画・財政など)での経験を活かし、自治体の行政活動の全体像を、財務データ(決算統計など)の分析などを通じて定量的に把握する研究を進めている。今後、大規模な災害の発生や少子高齢化の進展などが、日常生活に直結する自治体の行財政にどのような影響を与えるのかを事前にシミュレーションしたり、自治体ごとに影響を比較したりして、より良い自治体組織や行財政運営のあり方を正確に検討していくことができます。

ゼミナール/研究室のテーマ

比較地方自治体研究

みなさんが関心を持つ地方自治体を選び、その地方自治体がどのような特性を持つのかを、統計やデータ、総合計画などを比較して検証していきながら、地方自治体全体に通じるしくみや構造についても学びます。

ゼミ/卒業研究の紹介

ゼミでは、「比較地方自治体研究」というテーマで、自分の好きな自治体、住みたい自治体、働きたい自治体などを選んで、いろいろな角度から調査し、その魅力や課題を他の地方自治体との比較作業の中で再発見していき、最終的には卒業論文としてまとめ上げられるように指導しています。並行して、地方公務員の採用試験対策(面接試験対策、小論文作成など)を行う演習や地方公務員が法的な知識を活かして政策を立案できるようになることを目的とした講義も開講しており、将来、地方公務員となって、活躍できる人材の育成をすすめています。

プロフィール

私は世界文化遺産に登録されている古墳がたくさんある大阪府羽曳野市というところに子供の頃から住んでいて、歩いていてもそこかしこに古代からの歴史を感じさせるこの町が好きです。

高校生へのメッセージ

十代の後半から二十代にかけての子供から社会人になるまでの時期は、人生の1つの総決算の時期ですので、いろいろな悩みが一気にまとまって襲ってくるかもしれませんが、その中でも、自分の大切なものを一つだけでも見つけて何があっても手放さないでください。その後の長い人生の大切な羅針盤になるでしょう。七十歳近く生きてきた老人が自分の体験から言ういうことですから、たぶん間違いはありません。