教員紹介喜多見 富太郎

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喜多見 富太郎KITAMI TOMITARO

法学部 教授

学位
東京大学 博士(法学)
専門分野
地方自治論、地域行政学

出身校

東京大学法学部卒業、ハーバード大学ケネディ行政大学院修士課程修了
東京大学大学院法学政治学研究科総合法政専攻博士課程修了

自己紹介

30年以上、公務員として自治体や国の行政の実務に携ってきました。どのような仕事でもそうだと思いますが、組織の一員として仕事をする以上、組織への忠誠と組織を超えたものへの忠誠との葛藤には誰しも悩まされることでしょう。しかしそれは、組織や社会が新しく生まれ変わるための魂のエネルギー源になります。私も、地方自治研究への志向は、そのような葛藤の中で芽生え、育みました。そのため、自分の中では行政の実務とアカデミックな研究は分かち難く結びついています。地方自治体が真に住民を裨益する組織であるためにはいかにあるべきか、という実践的な問題意識のもとに研究と教育をすすめていきたいと考えています。

私のゼミ

ゼミでは、比較地方自治体研究というテーマで、主としてデータ分析を通じて地方自治体や地域の多様な側面に光を当て、「自分のまち」の価値や独自性を“発見”していきます。地方自治体や地域を横断的・時間的に比較することで、国全体の大きな姿や動きとともに、日本の中、現在から将来への動きの中での「自分のまち」の立ち位置が見えてくるでしょう。ゼミでは、具体的な比較分析の共同作業を通じて、住むにせよ、働くにせよ、訪れるにせよ、「自分のまち」を良くするために何をすればいいのか、を考えるための視点や技法を学びます。

京都産業大学の好きなところ

学歌が素晴らしい。私は、大阪は南河内の上古の文化が花咲いた里で育ちました。家の前の急坂が、「埴生坂 我が立ち見れば かぎろひの 燃ゆる家群 妻が家のあたり」と履中天皇が詠んだ、その埴生坂であるというような土地柄です。千年、二千年の時間が今を生きる空間に顕現し、その土地に立つ人々に歴史に彩られた未来を紡げと促す・・・。すべての土地にそのような産土の精霊は宿るのでしょうが、神山のその本山が宿す精霊は、この国にとってほんとうに格別のものであるに違いありません。

京都産業大学を志望する方へ

京都産業大学は、京都の源に聳える古都と自然が調和した“天空のキャンパス”です。この大学のもつ風格があなたに人生の誇りとは何であるのかを伝えてくれるでしょう。

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