
岩永 昌晃
IWANAGA MASAAKI
法学部 教授
- 学位
- 修士(法学)(京都大学)、 Master of Laws (The University of Edinburgh)
- 専門分野
- 労働法
研究テーマ
労働法の規制目的・理念及び適用対象の再検討
高校生に向けた研究内容の紹介
労働法学は「働く人をどう守るか」を考える学問分野ですが、テレワークやクラウドソーシングなどの新しい働き方が増え、従来の法律が対応しきれない状況が生まれています。研究では、こうした働き方の変化に合わせ、時代に合った労働法の新しい枠組みの方向性を探っています。例えば、フリーランスやリモートワークで働く人々が公正に保護されるような制度づくりに役立ち、働く人が安心して活躍できる社会の実現に貢献します。
ゼミナール/研究室のテーマ
労働法の諸問題
働く場面において生じる問題を解決し、会社側と労働者側の利益を調整するルールを提示するのが労働法です。「名ばかり管理職」「派遣切り」「ワーキングプア」などの問題を分析し、労働法の知識とともに、論理的思考力や批判的・創造的思考力を養います。
ゼミ/卒業研究の紹介
ゼミでは、「長時間労働」「ワークライフバランス」「同一労働同一賃金」などのテーマについて調査し、法律や判例を基にレポートを作成し、発表と議論を通じて理解を深めています。また、事例問題の検討も行い、労働法を実際に使えるような実践的な学びにも取り組んでいます。他大学との合同ゼミで討論会を行うほか、懇親会や学園祭での模擬店出店など、学びと交流の機会も豊富です。ゼミでの活動は、卒業後も続く仲間づくりの場にもなっています。卒業後は、労働基準監督官や社会保険労務士、企業の人事部門などで活躍する学生も多く、ゼミでの学びが働く人々のサポートや組織の健全な運営に欠かせない視点やスキルとして生かされています。学生と一緒に学び、語り合う時間は、私にとってもかけがえのないものです。
プロフィール
休日にはハイキングを楽しんでおり、京都一周トレイルやスペインの巡礼路「カミーノ・デ・サンティアゴ」を少しずつ歩いています。また、海外サッカーをみるのが好きで、特にマンチェスター・ユナイテッドのファンです。低迷が長引いていますが、復活を期待しながら変わらず応援しています。仕事道具であるパソコンのキーボードには打鍵音と使いやすさを追求しており、分離型の「keyball39」を愛用しています。自然を楽しみつつ、リラックスした時間を大切にしています。
高校生へのメッセージ
「働くこと」は、私たちが社会で生きていくうえで欠かせない重要なテーマです。労働法は、働く人々を守り、健全な社会を作るための法律です。大学でこの分野を学ぶことで、身近な問題やニュースを法律の視点で考える力がつき、社会の見方も変わります。学びながら、「働く」とは何か、「社会で支え合う仕組み」とはどうあるべきかを、一緒に考えてみませんか?皆さんがこの分野に興味を持ち、新しい学びに挑戦してくれることを心から期待しています。