芦立 秀朗

ASHITATE HIDEAKI
法学部 教授
学位
Ph.D.(ピッツバーグ大学)
専門分野
行政学

研究テーマ

日本における参加と信頼・支持・満足

高校生に向けた研究内容の紹介

日本の政府開発援助(ODA)を、経済政策などと同じく、国内の政策の一つとして位置付けられないかというのが大きな関心事項です。1990年代以降のODAの大きな流れとして「国民参加型援助」が挙げられます。参加は政策への支持や満足を高めると考えられます。政治参加と関連して、京都の政治について、国政選挙や地方選挙に焦点を当てて分析しています。一有権者としても京都の政治は興味深いものがあります。

ゼミナール/研究室のテーマ

比較研究とその方法

お箸の使い方を知っていれば、和食を食べる時にも中華料理を食べる時にも困りません。同様に政治の学修にも法律の学修にも大切な「比較」という方法について、このゼミで学修します。他国や過去、理想像などとの比較を通じて、研究対象の特徴を見極めます。

ゼミ/卒業研究の紹介

ナイフとフォークの使い方を学べば色々な国の料理が食べられますよね。私のゼミでは、「ナイフとフォークの使い方」に当たる、「比べる」という方法を学びます。私達の日常生活は「比べる」ということだらけです。例えば、食事をする時、カロリーや値段を比べながらメニューを決めるはずです。他の地域との比較、過去の似た事件・事例との比較、平均や理想像との比較と方法は多様ですが、上手な比べ方の習得をテーマにしています。

プロフィール

出身は東北の仙台ですが、京都に住んで長くなります。体を動かすことが好きで、エアロビクスをやっています。コロナ禍までは、アマチュアの大会に参加していました。今でも、スポーツクラブのレッスンに出たり、トレーニングをしたりしています。その影響か部屋の中を歩き回りながら研究のアイディアを練ることも…。本学では天文同好会の部長(皆さんの馴染んでいる言葉で言うと「顧問」)を務めています。

高校生へのメッセージ

選挙では自分の一番好きな候補に投票したら良いのでしょうか。当選しそうな候補に入れたら良いのでしょうか。目先の利益に誘惑されつつもそれに流されないで自分らしくありたい。そんな人間の本質を垣間見る学問が政治学です。人生の選択に迷った時に示唆を与えてくれるかも知れません。授業を通じて、政治(や政治学)への関心を深めると同時に、皆さん自身の考えを人前で論理的に発表する技術・度胸も養って欲しいと思います。