玉田 春昭

TAMADA HARUAKI
情報理工学部 情報理工学科 教授
学位
博士(工学)
専門分野
ソフトウェア工学、ソフトウェアセキュリティ、ソフトウェア開発支援

研究テーマ

ソフトウェアセキュリティ、ソフトウェア工学

高校生に向けた研究内容の紹介

近年のソフトウェアは内部に秘密情報を持つものが少なくありません。それら秘密情報が暴露しないよう秘匿する方法や、盗まれたときにいち早く見つける方法について研究しています。研究の対象は主にソフトウェアのソースコードであり、その読みやすさ、読みにくさについて評価しようとしています。
また、近年のデファクトスタンダードとなっている開発フローをいかに教育するかというソフトウェア開発教育にも取り組んでいます。

ゼミナール/研究室のテーマ

ソフトウェアセキュリティ

ソフトウェアをクラックなどの違法な攻撃から保護するための手法を研究しています。ソフトウェアは残念ながら、日々攻撃を受けていて、著作者の権利を守るための方策が必要になります。そこで、クラックを無効化する難読化技術や、ソフトウェアの盗難をいち早く見つけるバースマーク技術、盗まれたことを証明する電子透かし技術を提案・検証しています。

ゼミ/卒業研究の紹介

3年生はチームで一つのソフトウェア開発に取り組みます。作成したソフトウェアはその後、研究室内で利用していきます。
4年生では1人1つのテーマで1年間取り組んで行きます。テーマは個人の希望で決めていきますが、近年はソフトウェアプロジェクトの解析や、ソフトウェア開発教育関連のテーマを選ぶ学生が多いです。これらのテーマは、就職してからも適用できるため、面接で詳しく質問されることもあるようです。

プロフィール

修士修了後、企業に就職して、プログラマ兼SEとして働いていました。実務を通じてソフトウェア工学に興味を持ち始め、一念発起して奈良先端科学技術大学院大学 博士後期課程に入学しました。そこで、ソフトウェアセキュリティやエンピリカルソフトウェア工学という研究分野に出会いました。趣味のプログラミングにも直結する分野であるため、日夜、この研究分野に取り組んでいます。

高校生へのメッセージ

最近は時間を浪費するサービス(YouTube、Instagram、TikTokなど)がたくさんあります。これらの利用だけで高校時代、大学時代を潰してしまうのは勿体無いので、色々なことに挑戦してみましょう。ちょっとでも「やってみようかな」と思ったことには取り組んでみましょう。