永谷 直久

NAGAYA NAOHISA
情報理工学部 情報理工学科 准教授
学位
博士(工学)
専門分野
バーチャルリアリティ、行動生態学、認知工学、ヒューマンインターフェース

研究テーマ

生物データ駆動型シームレスインタラクションデザイン

高校生に向けた研究内容の紹介

人や節足動物などの動物の行動特性を研究し、そのメカニズムを活用して、情報を生成・創出する新しい技術的枠組みを開発します。本研究は、生物の行動や運動パターンをデータ化し、それをエンタテインメントや教育、さらには創造的なデザイン分野に応用することを目指します。このアプローチにより、人と異なる身体性を持つゲームキャラクタのモーション自動生成や、指一本で物体を操作できる新たな操作機構の開発などを目指します。

ゼミ/卒業研究の紹介

永谷研究室では、生物の行動や動きを研究し、それを活用した新しい技術やシステムの開発に取り組みます。計測装置や実験装置を自分たちで設計・制作するDIYスタイルで、データを収集・解析し、昆虫の動きを観察する装置やゲームキャラクターのモーション生成技術を開発します。ものづくりとデータ解析のスキルを実践的に身につけ、卒業後はゲーム開発やIT分野、研究職など、多彩なキャリアに活かせる力を養います!

プロフィール

1982年、宮城県の農家に生まれる。子どもの頃から好奇心旺盛で、両親や周囲を困らせるドラえもん好きの少年だった。大学時代は、興味のある科目や研究には熱心に取り組む一方で、サッカーやアルバイト、仲間との交流に多くの時間を費やした。研究室で出会った「ヒトや生物の感覚知覚メカニズム」の不思議さに惹かれ、研究にのめり込むようになる。以来、感覚と技術の融合に興味を持ち続け、新しい価値を創出する研究に情熱を注いでいる。

高校生へのメッセージ

藤子・F・不二雄先生の言葉である「すこし不思議」という世界観は、私たちの研究にも通じるものがあります。身近な生物の動きや仕組みに目を向け、それを深く探求することで、誰も見たことのない技術やシステムを生み出すことができます。大切なのは、日常の中にある「不思議」を見逃さず、それを楽しむ気持ちと挑戦する勇気です。この研究室では、そんな「すこし不思議」な発見を共有しながら、一緒に新しい未来を作っていきましょう!

ゼミナール/研究室のテーマ

超感覚インタフェース

ヒトが感覚器を通して認識できる情報は限られています。もし、犬並みの嗅覚や隼のような視力を得たならば、スパイダーマンのような超人になれるかもしれません。このような生得的な能力を超えた「超感覚」を工学的に実現し、感覚補助技術やエンターテインメント分野などへの応用を目指します。また、ヒトや昆虫の感覚知覚特性を備えたセンサの開発も行っています。

生物の行動や運動をデジタルな「情報」として捉え、オカダンゴムシをはじめとした節足動物の歩行を高精度に計測・解析しています。この研究室では、3 D プリンタなどのデジタルファブリケーションを活用し、ANTAM・PiANTAM に代表される行動計測装置を独自に開発しています。自作機器により節足動物の足運びや協調パターンを詳細にデータ化し、従来困難だった「節足動物の3 D モーションキャプチャ」や「人と異なる身体性を持つキャラクタのモーション自動生成技術」、「異身体性感覚インタフェース」の実現を目指しています。情報科学・工学・生物学の視点から生物の運動原理を分析し、その知見をロボット工学やVR/AR へ応用する“ 知の統合”が研究の核です。学生は、機器開発や解析手法の自作を通じて発想力や探究心を育み、プログラミングや時系列データ解析、深層強化学習シミュレーション(Isaac Lab )を通して高い技術力を身に付けます。


私が学生に経験してほしいと考えているのは、たくさんの「失敗」です。自らの失敗を振り返り、原因を探り、改良につなげる過程こそが深い学びとなり、大きな成長へとつながるからです。さらに、個人のテーマ研究だけではなく、学外のVRコンテストやハッカソンなどにも積極的に挑戦してもらっています。研究室で得た知識や技術を社会に問う経験を積むことで、常に学び続ける姿勢を養ってほしいと願っています。