青木 淳

AOKI ATSUSHI
情報理工学部 情報理工学科 教授
学位
修士(理学)
専門分野
ソフトウェア工学、プログラミング言語、情報化学

研究テーマ

プログラムの可視化・可聴化・可触化

高校生に向けた研究内容の紹介

コンピュータ(スマートフォンなども含めて)は、プログラム(アプリケーション)が無ければ、ただの箱(何の役にも立たない)と称(酷評)されています。それほど大切なプログラムですが、そのプログラムの構造や機能や発生などに関して、なかなか実体感や現実感を付け与えるのが難しい。なんとか視覚や聴覚や触覚に訴えかけて、プログラムが大変な苦労の末に作られることを明瞭にする研究をしています。

ゼミナール/研究室のテーマ

ソフトウェアの可視化・可聴化・可触化

コンピュータを動かしているソフトウェアのプログラムには形がなく、見ることも、聞くことも、触ることもできません。そのプログラムに形を与えて、可視化(見えるように)・可聴化(聞けるように)・可触化(触れるように)して、実在感や実体感を高める研究開発を行っています。なんとかソフトウェアをモノにしたいと、日々、プログラミングに勤しんでいます。

ゼミ/卒業研究の紹介

視覚・聴覚・触覚は、文字・音字・点字に対応し、私たちの言語活動(脳活動)と密接な関係にあり、実在感(実体のある「モノ」としての認識)の源になります。とかくプログラミングは視覚優位に進めることが多いのですが、そこに聴覚や触覚を加味させて、プログラム(ソフトウェア)の実在感をさらに高めてみませんか。現代のソフトウェアの開発・保守・運用は至難を極めています。その一助となるようなソフトウェア工学的なものを創り出しましょう。

プロフィール

新潟県上越市(上杉謙信の春日山城が近く)の出身です。大学および大学院時代を関西(河内)で過ごし、関東(東京)のソフトウェアを開発する会社に就職して、約25年間、産業界において、ひたすらプログラムを作ってきました。米国コロラド州ボゥルダー市への海外赴任を経た頃(30代後半)から、大学で講義することが多くなり、50歳を契機に大学教育の現場に移りました。論文を著すよりもプログラムを作るのが好きです。

高校生へのメッセージ

乱読を推奨します。一冊の本を読んだら、次の一冊、その次の一冊、というふうに読む(精読していく)のではなく、複数の本を同時並行に読んで(乱読していって)くださいませ。多くの事柄の中に共通する構造や機能や発生などに注意しながら。ぜひとも学習するのではなく、学問をしてくださいまし。私のモットーは「まず、やってみる、それから、学ぶ」になります。このモットーも「乱読」から生じました。