植原 行洋

UEHARA YUKIHIRO
国際関係学部 国際関係学科 教授
学位
博士(経済学)(神戸大学)、経営管理修士(MBA)(早稲田大学ビジネススクール)
専門分野
国際ビジネス、欧州経済・産業、中小企業の海外展開

研究テーマ

国際ビジネス、中小企業の海外展開、欧州経済

高校生に向けた研究内容の紹介

「日本企業が熾烈なグローバルビジネス競争の中でいかに勝ち残っていくか」をビジネス潮流を観察しながら常に考えています。(1)経営戦略の視点では中小企業の海外市場参入の初期戦略、(2)地域の視点では欧州ビジネスの動向を追いかけています。

ゼミナール/研究室のテーマ

国際ビジネスの複眼的アプローチ

国際ビジネスの潮流を「掴み」、「ひもとく」

日本企業の国際化が当たり前になっている現代ですが、皆さんは海外に日本企業がどれくらい存在するか考えたことがあるでしょうか。
その数は、8万以上(外務省(2020)、「海外進出日系企業拠点数調査」)。これは日本企業が設立した支店や現地法人、出資している現地企業等の総数です。この数を見て、多いと感じるか、少ないと感じるか、はたまた数よりも違う視点(時間軸や地域軸など)から気になる点があるのか。その着眼点によって、国際ビジネスの景色が全く変わってきます。
国際関係学部で政治・共生・経済などを幅広く学び、事象を複眼的に捉える能力を養う皆さんは、国際ビジネス上で有利な立場に立つことが可能です。なぜならば、国際ビジネスは政治体制・社会構成・文化・宗教・経済などの多面体から成るルービックキューブのようなもので、それを複眼的に掴み、紐解く作業が求められるからです。しかも、せっかく揃えたルービックキューブは、我々の力が及ばないところですぐに崩れてしまう複雑怪奇なものです。
当ゼミでは、「複雑怪奇」な国際ビジネスについて、日本企業のポジション、海外ライバル企業の動向、イノベーション、文化、各国政府方針など様々な角度から掴み・紐解き・処方箋を考えます。将来、どんな複雑怪奇なルービックキューブが目の前に現れても複眼的アプローチを使ってたちまち揃えてしまう人材になることを目指します。

Column先輩の学び

楽しみながら困難を乗り越える。植原ゼミにはそんな学生が集まっています。意見交換が活発なこのゼミで、自分のアイデアが「良いね」と認められると大きな自信になります。1つの考えに固執しない柔軟性、広い視野が身に付きました。

国際関係学部 国際関係学科 3年次
竹本 世利菜さん

※掲載内容は取材当時のものです。

ゼミ/卒業研究の紹介

日本企業のポジションや海外ライバル企業の動向、海外消費者のトレンドを考察することで日本企業が世界で勝つための戦略はどのようにあるべきかを、グループディスカッションや企業訪問を通じて探ります。受講生が将来国際ビジネスに携わる際に、複眼的アプローチを使って行動できるグローバル人材になることを目的とします。
ゼミの様子については https://www.instagram.com/ueharaseminar7/?hl=ja を参考にしてください。

プロフィール

山梨で新種の葡萄を育種する一族に生まれ、名前も付いていない珍しい葡萄に囲まれながら育ちました。高校時代に米国に1年間留学し、強烈な海外の原体験をしました。ジェトロに就職し、日本企業の海外ビジネス構築のお手伝いを東京、大阪、ロンドンで24年間行い、日本企業の直面する課題を目の当たりにしてきました。 プライベートではヴァイオリニストとしてオーケストラの響きの中にいることを至福の喜びとしています。テニスも好きで、Mansour Bahramiのようなプレイスタイルに憧れています。

高校生へのメッセージ

皆さんの諸先輩方が海外で高い評価を築き上げてくれた「日本ブランド」。それをさらに発展させることができるのは若い世代の皆さんです。大学時代は、体や頭をフル稼働させ見聞を広め、自分の進むべき道を探求できる時間です。そして、日本ブランドが輝き続けるために自分が貢献できることは何かをじっくりと考えてほしいです。