高原 秀介

TAKAHARA SHUSUKE
国際関係学部 国際関係学科 教授
学位
博士(政治学)
専門分野
アメリカ外交史、日米関係史、アメリカ=東アジア関係史

研究テーマ

アメリカ政治外交史・日米関係史 (アメリカの外交や日米関係について、歴史的なアプローチを通じて分析を行っています。)

高校生に向けた研究内容の紹介

20世紀初めのアメリカ大統領であった、ウッドロー・ウィルソンの外交について研究をしています。これまで、ペンシルベニア大学やハーヴァード大学での在外研究や資料調査を経験し、ウィルソン政権期の日米関係や東アジア政策について実証的研究を進めてきました。最近は、ウィルソンの政治・外交全般に範囲を広げて、調査研究を行っています。今日のアメリカと世界の関係性を考えるうえで、国際協調主義を掲げ、アメリカに外交革命をもたらしたウィルソンの外交の重要性は、その是非を含め、否定できないものとなっています。アメリカの政治外交や国際関係に大きなインパクトを与えたウィルソンの政治・外交の実像を解明すべく、研究に取り組んでいます。

ゼミナール/研究室のテーマ

20世紀のアメリカ外交史と日米関係の歴史

アメリカの政治外交と日米関係の歴史

アメリカの政治外交、日米関係史、現代アメリカ

われわれ日本人にとって、アメリカは大変身近な存在です。しかしながら、日常生活においてあまりに身近すぎるために、かえって断片的な知識や固定観念をもってアメリカを捉えていないでしょうか。また、日米関係が、わが国にとって最も重要な二国間関係であることは、周知の事実です。しかし、その内実について、本当に理解できているでしょうか。多極化世界の到来が想定されるなか、国際秩序やその中での日米関係のあり方も問われています。国際社会における日本の立ち位置やふるまい方を考えるうえでも、多様性に富むアメリカについての偏りのない深い理解が求められます。

この演習では、アメリカの政治外交の特質や日米関係の歴史を中心的なテーマに据えた学びを深めます。最初に、アメリカの政治・歴史・社会・文化についての基礎知識を身につけることで、総合的なアメリカ理解をめざします。次に、これらの基礎知識を踏まえ、アメリカの政治外交・日米関係・現代アメリカに関する諸問題について議論を深めます。最終的には、それぞれの研究テーマについて論考をまとめ、アメリカや日米関係についての専門的な知識を習得します。演習での学びを通じ、「変わるアメリカ」と「変わらぬアメリカ」について探っていきたいと考えています。

ゼミ/卒業研究の紹介

ゼミでは、アメリカの政治外交や日米関係に関する研究書を輪読しながら、アメリカや日米関係について理解を深めます。アメリカや日米関係についての問題意識を共有するとともに、報告や議論の機会を通じて問題解決の方法を体得していきます。具体的には、まず、アメリカ研究の入門的学びに取り組むとともに、現代アメリカ政治の基礎知識を身につけることをめざします。これらを踏まえ、参加者各自が興味をもつ研究テーマを見つけ、各々のテーマについて、卒業論文の作成を行います。

プロフィール

関西生まれの関西育ちです。大学学部時代には、日本で最も歴史のある男声合唱団に1年だけ所属(大学院進学のため、途中で退部)し、体育会系並みの猛練習に励みました。趣味は、欧米のアンティーク街巡り(歴史を追体験できるため)、クラシック・ポップス音楽鑑賞、カラオケなどです。

高校生へのメッセージ

大学での4年間は、さまざまな経験と学びが得られる貴重な期間です。勉学が学生の本分であることはいうまでもありませんが、バイトだけに明け暮れることなく、大学生活を通じ、広い世界を知り、社会や人生についてもゆっくり考える機会を持って下さい。