岡井 宏文

OKAI HIROFUMI
現代社会学部 現代社会学科 准教授
学位
博士(人間科学)
専門分野
国際社会学、宗教社会学、日本のイスラーム社会研究、共生論

研究テーマ

日本のイスラーム社会と地域社会の関わり

高校生に向けた研究内容の紹介

日本には200近いモスク(イスラームの礼拝施設)があります。これらのモスクの活動や地域社会との関わりに関心を持っています。
最近は、日本での弔いのあり方やイスラーム団体が移民や社会一般に対して行っている支援(災害支援、難民・困窮者支援など)の国内外に拡がるネットワークや、これらの支援が社会の中で果たしている役割について研究を進めています。
これらを通じて、多様な背景を持つ人々が共に暮らす社会のあり方を考えています。

ゼミナール/研究室のテーマ


グローバル化する日本と「多文化共生」

グローバル化が進む社会の中で、多様な文化や自身を含む人々の生活を理解することはますます重要になりつつあります。本演習は、多様化する日本社会を、宗教や文化を切り口に読み解くことを目的とします。移民と宗教の関わり、教育現場や地域での共生、食文化、ファッション、観光と宗教などのテーマを学び、卒業論文を完成させます。

ゼミ/卒業研究の紹介

ゼミでは現代の多文化共生や宗教文化について学んでいます。文献講読やプレゼンテーション、フィールドトリップ(神戸、長崎、マレーシアなど)などを通じて自身の問題関心を深め、研究を進めていきます。
研究テーマは、①地域社会の「多文化共生」や日本の宗教の多様化、②観光と宗教的配慮、③現代社会の文化・宗教(アニメ・マンガ、食文化、整形、聖地巡礼、弔いなど)など多岐にわたります。
ゼミ活動を通じて、多様性や他者への深い理解、それらに基づき課題解決を目指す姿勢を養ってもらいたいと思っています。

プロフィール

高校卒業まで京都府南部で過ごしました。古代エジプトが好きで、大学ではエジプト考古学を専攻、現地での発掘調査にも参加していました。 大学院時代から日本のイスラーム社会についての研究を始めました。本学に着任する前は、群馬県の共愛学園前橋国際大学で観光やイスラーム、多文化共生などについて教えていました。まちなかでのプロジェクトやモスク巡りなど、現地に足を運ぶ学びを大事にしています。マレーシアやインドネシア、パキスタン、バングラデシュなどと縁が深く、これらの国の料理が大好きです。

高校生へのメッセージ

よく本を読むことはもちろん、ぜひ沢山「現場」に出てほしいと思います。学び、サークル、アルバイト、旅などなど。 どのような事にも、直接触れることではじめて分かることが沢山あります。 読んで見て、聞いて知っていた知識に体験を通じて血を通わせて、自分のものにしてください。