東 園子

AZUMA SONOKO
現代社会学部 現代社会学科 准教授
学位
博士(人間科学)
専門分野
社会学(ジェンダー論・ポピュラーカルチャー研究)

研究テーマ

ポピュラーカルチャーとジェンダー

高校生に向けた研究内容の紹介

多くの人が日常的に趣味として楽しんでいるポピュラーカルチャーは、人々の欲望や社会のあり方を映しだす鏡のような面があり、社会学の格好の研究対象になります。これまで、主に宝塚歌劇や二次創作BL、少女文化等の女性向けのポピュラーカルチャーをジェンダー論の視点から分析してきました。現在は対象を男性向けのポピュラーカルチャーにも広げ、1960~70年代の日本のやくざ映画で描かれる男性像や女性像を研究しています。

ゼミ/卒業研究の紹介

漫画・アニメ・ゲーム・舞台・映画・テレビ番組・インターネット・雑誌・音楽・ファッションといったポピュラーカルチャーや、ジェンダー(性別)やセクシュアリティ(性)について研究し、大学での学習の集大成として卒業論文を書きあげたい人のためのゼミです。グループ研究で研究のやり方を学んだ後、個人研究で自分の関心を追求します。

プロフィール

大阪で育ち、神戸の大学に通った後、大阪の大学院を出て、京都で働いています。京都では鴨川や白川などの川沿いの景色が特に好きです。桜の季節はとりわけ美しく、紅葉の時期も風情があります。大雪の翌日、京都産業大学に向かうバスから見た、川岸の並木の凍った枝が陽の光を浴びてきらめいている光景も忘れられません。

高校生へのメッセージ

「個人的なことは政治的である」という言葉があります。女性解放運動の有名なスローガンなのですが、私が感じる社会学の醍醐味を端的に表していると思います。私たちが日々の生活を送る中で感じる「個人的」で「小さな」悩みや葛藤は、実は「政治」の対象と見なされるような、社会の「大きな」問題と多かれ少なかれ関わっています。社会学の視点から身近な日常を見つめ直すことで、世の中の理解が深まるとともに、自分の違和感や苦しさを新たな角度から捉えられ、自分自身にとってよりよく生きるための手がかりが得られるかもしれません。