
研究テーマ
租税論、財政学
高校生に向けた研究内容の紹介
所得税や消費税など、おもに日本の税制度について研究しています。税制の変化が人々の行動にどのような影響をもたらすかや、家計の負担がどのようになっているかをデータで分析し、また日本の税制度が諸外国と比べてどのような特徴があるか、さらには日本の財政状況などの観点から税制改革のあり方を検討しています。データでみると世間でよく言われることは必ずしも正しく実態を反映していないことがあり、そうした問題提起を重要と考えています。
ゼミナール/研究室のテーマ
経済政策を身近な問題で考えてみよう
日本政府は巨額の赤字を抱え、特に少子高齢化による年金や医療の支出増加は深刻であり、学生たちにぜひ考えてほしい問題です。また、「アベノミクス」の経済政策のあり方も財政と深いつながりがあり、これらの問題を経済学的に理解することが目標です。
ゼミ/卒業研究の紹介
ゼミでは、身近な経済・社会問題について学生自身が発表し、それについて考えてもらう授業をしています。最近のゼミで扱ったのは京都の観光問題(市バスの交通混雑やゴミのポイ捨て問題)やシェアサイクルの有効活用、フードロス問題やお年寄りのIT普及をどう進めるかなどで、学生から政策提言などをしてもらいます。大人では考えつかないような面白い提言が出てくるので、私自身もいつも楽しみにしています。
プロフィール
出身は埼玉県ですが、大学生時代の4年間を京都で過ごして以来、京都はなじみの町です。あまり時間がとれず、ほとんど市内をまわれていないのが残念です。自転車であちらこちらと出かけていた昔が懐かしいです。ただ、店や繁華街の様子などは当時から相当変わってしまっており、時間の流れを感じることも多いです…。
高校生へのメッセージ
高齢化やグローバル化、IT化で社会は大きく変わっています。それに対応して、税制に限らず既存の諸制度も大きく変えていく必要がありますが、若い皆さんは必然的にその影響を大きく受けることになります。ぜひ、社会の制度変化や身の回りのニュースなどには関心を持ってほしいと思います。また、将来に向けた準備(大学の勉強だけではないですね)を少しずつでも進めて、有意義な学生生活を送ってください。