研究テーマ
金融システムに関する実証分析
高校生に向けた研究内容の紹介
これまでの研究では、金融システムの安定性と効率性、およびその実体経済への影響という観点から、企業の資金調達行動、銀行の貸出行動、金融市場の資金配分といったテーマについて実証分析を行ってきました。現在は、持続的な経済成長を実現するための最適な資金配分のあり方に興味があります。
ゼミナール/研究室のテーマ
日本経済と金融
金融論(金融機関・金融市場・金融政策・資産価格)の基本的な知識を修得し、グループ・ディスカッションやマーケット動向(株価・為替・金利)についてのグループ報告を通じて、日本の金融経済の動向についてさまざまな視点から考える力を身に付けます。
ゼミ/卒業研究の紹介
ゼミでは、金融論(金融機関・金融市場・金融政策・資産価格)の理論的な知識を習得し、現在の金融経済の動向について様々な視点から分析する力を身につけます。ゼミでは、テキストを使って金融論の理論的な知識を学ぶことに加え、実際の株価や金利、為替レートの動向について調査をしたり、金融による課題解決をテーマに共同研究を行ったりと、より実態に即した応用的な分析にも挑戦しています。
プロフィール
豊かな自然に囲まれてゆったりとした京都産業大学の雰囲気が気に入っています。桜や紅葉など四季折々の風情が楽しめるところもとても良いです。
高校生へのメッセージ
授業や勉強などの机の上の学びも重要ですが、自分の実体験を通じた日常の学びはそれ以上に重要な気がします。大学にはそのようなチャンスがたくさんあります。ぜひたくさんの人と出会い、楽しくワクワクするような経験をたくさんしてください。
日本経済と金融-金融の基礎を学び、経済動向を考察
日本銀行主催の論文コンテスト「日銀グランプリ」への参加は3年次の夏。学生は春から約3カ月かけて準備を進める。
テーマは日本の金融。金融機関、金融市場、金融政策、資産価格の4つの視点から金融情勢を捉えます。2年次は金融論の基礎知識を身に付け、3年次からは株価や為替レートの動きを研究するマーケットの動向調査などを行います。ゼミ最大の特徴は「日銀グランプリ」への参加。グループ単位で金融に関する政策を考え、論文を作成します。特に金融業界を目指す学生に有益な論理的思考力や考察力を培います。
Column先輩の声
経済学科 4年次 西川 風雅さん
坂井ゼミの一番の魅力は、「日銀グランプリ」への挑戦。僕たちのグループは、奨学金制度を使った地元活性化策を提案。進学などで都会に出て、卒業後に地元に帰ってきた若者に対して、自治体が奨学金の返済を支援するというものです。一括返済では定住率が下がる可能性も視野に入れ、年数をかけて分割で返済するという案も盛り込みました。過去の事例を調べたり、近しい政策を実施している自治体に成果や課題をヒアリングしたり。結論にたどり着くまでの道のりは長く大変でしたが、自分たちの手で政策をつくり上げていく手ごたえを確実に感じました。就職活動でもこの経験が強みになりました。内定先は金融業界。日銀グランプリの論文作成の中で苦戦した金利の計算も、この道ならきっと生かせると信じています。
※掲載内容は取材当時のものです。