飯田 善郎

IIDA YOSHIO
経済学部 経済学科 教授
学位
博士 (国際公共政策)
専門分野
公共経済学、実験経済学

研究テーマ

公共財の自発的供給に関する理論・実験研究

高校生に向けた研究内容の紹介

CO2の排出抑制や災害対策など、地域レベルでも国家間レベルでも、重要な課題でありながら最終的には住民や国家が互いに主体的に協調することが必要になる課題が世の中には多くあります。しかし同時にこれらは自発的な協調が実現しにくい構造を持っています。そうした状況下で人の選択を協調的な方向へ導く様々な仕組みが研究されています。私はこうした研究に主に理論と経済実験を用いた検証から携わっています。

ゼミナール/研究室のテーマ

公共と厚生の経済学

所得格差やエネルギー政策など、人それぞれが望む解決の方法が違い、それでも社会として一つの解決方法を選ばなくてはならない問題が増えています。このゼミでは、こうした問題について経済学に軸足を置きながら、さまざまな見方、考え方を学びます。

ゼミ/卒業研究の紹介

ゼミでは観光地の混雑対策や逆に有効利用されない場所のにぎわいの創出など、地域の具体的な課題を例に取り、人々の選択を望ましい方向へ促す仕組みはどうあるべきかを検討し、まとめ、発表する課題にグループで取り組んだり、そもそも社会的に望ましいとは何をもってそう評価すべきかについての文献を読んで皆で意見を交わすなどの学びを通じて、社会に働きかけることができる実践的な見識を育てることを目的に活動しています。

プロフィール

天気の良い週末は京都や周辺の地域を歩くことが多いです。京都は長い歴史の片鱗が街角でふと顔を出したりしています。気になったことを後で調べてみると次の散歩で新たな視点で街を眺めることができたりして飽きることがありません。

高校生へのメッセージ

今はネットやAIのおかげで何でも簡単に知りたいことを知ることができます。しかしそれだけでわかった気になるとその奥にある大きな構造をとらえ損ねてしまいます。大学で何かしらの専門分野をしっかり学ぶことは、多くの先人によって鍛えられてきたしっかりした論理をもって物事を理解し、解釈する事ができるようになる大事な機会です。ぜひそのような学びを深める学生生活を送ってください。