
涌田 龍治
- 学位
- 修士(商学)
- 専門分野
- 消費者行動論、マーケティング
研究テーマ
高校生に向けた研究内容の紹介
顧客維持率が高いにもかかわらず収益性の低いサービス企業があるのはなぜかを研究しています。定期会員制度などをもつサービス業の場合、顧客維持率が高ければ収益性は高まると考えられていますが、そうでない銀行や保険会社などがあります。これはなぜでしょうか。こうした問題を解こうとしています。さらに、この解ではうまく説明できそうもないサッカーチームやオーケストラの収益性と顧客維持率の関係も解こうとしています。
娯楽における 消費とマーケティング-テーマパークからアニメまで多彩な研究テーマを学生の興味に応じて選択-社会科学の基礎から卒業論文まで一貫した指導が受けられる
娯楽(エンターテインメント)産業を巡る消費者行動とマーケティングについて研究します。研究対象は学生の興味に沿って選定。テーマパーク、スポーツ、音楽、演劇、旅行、アニメなど多彩な研究テーマが飛び交うゼミになっています。また、消費者行動やマーケティングの研究にはデータの分析が不可欠。そのため統計などの数字を扱う能力も体得していきます。
2年次は統計データの見方や仮説の作成法といった社会科学系の基礎を修得し、3年次からの研究の土台をつくります。3年次からは個別研究とグループ研究を並行させながら卒業論文に向けた研究テーマを立てていきます。
短時間で効果的に伝える技術を磨く
個人発表、グループ発表ともプレゼンテーションを盛んに実施。個人発表は持ち時間を5分に限定し「絞る」ことによって効果的に伝える技術を磨きます。
知覚リスクの扱いによる収益の増減も研究対象
涌田ゼミのキーワードは、消費者が商品やサービスを購入する際の不安を意味する「知覚リスク」。一般的には商品やサービスの品質を広告などで周知し知覚リスクを下げるよう努めますが、スポーツなどでは応援するチームの勝敗が予測できないほうが集客につながるケースも。さまざまな業種で知覚リスクの扱いと収益の関係を分析することも、ゼミの研究対象です。
Column教授の声
自分の好きなモノ、コトを卒論テーマに発展させられる
涌田 龍治 教授
自分の身近にあるモノやコトあるいは個人的な興味・関心を研究テーマにできるのが涌田ゼミの特色です。オタクといわれる大衆文化でも卒論テーマになり得るのは、高校までの勉強では体験できないことではないでしょうか。どんな研究でも「それ面白いね!」と支援してくれる仲間がいるゼミです。
Column先輩の声
実際の商品やスポーツイベントの事例をもとに知覚リスクの実態を研究
経営学科3年次 堀江 諒さん
知覚リスクが経営に及ぼす影響を研究するため、低価格でも品質をアピールしにくいPB(プライベートブランド)の売上や、スポーツの主催側の勝率と観客動員数の関係を調査するなどしています。丹念に統計にあたることで、意外な発見がある興味深い研究です。
ゼミナール/研究室のテーマ
娯楽における消費とマーケティング
遊園地やスポーツ観戦といった娯楽(エンターテインメント)と、他のサービスでは消費する前の期待の仕方が異なります。この差はなぜ生まれるのでしょうか。ゼミではこのような疑問に、消費者行動論やマーケティング論を使って答えることができるように研究します。
ゼミ/卒業研究の紹介
ジャイアンツとタイガースの試合のように、どちらが勝つかわからない試合ほど、「面白そうだから見てみたい」と思いませんか。では、泊まってみなければ快適かどうかわからないホテルでは「面白そうだから泊まってみたい」と思うでしょうか。どうしてこんな差が生まれるのでしょうか。ゼミでは、このような消費者の気持ちや行動の差を、消費者行動論等の理論を使って受講生一人ひとりが説明できるようになることを目指します。