先輩の学び(先端生命科学科)

先輩の学び

未知なる人体の仕組みを解明する。

がん細胞のメカニズムや細胞内で起こる現象など、人体の仕組みを深く学べるのが生命医科学コースです。
中学・高校の頃によく母と一緒に体や病気のメカニズムについて調べていた時期があり、そんなやり取りがきっかけで人体の不思議や面白さに惹かれるようになりました。実際に入学して人体について学んでみると、予想をはるかに超える奥深さ。「もっと知りたい!」と迷うことなくこのコースを選びました。
コースに分かれる2年次からは、1年次に修得した基礎をベースにさらに踏み込んだ学びを展開します。講義で取り扱う内容も、iPS細胞やゲノム編集、新型ウイルスといった最先端のテーマが目白押し。同時に、現代の医療はまだまだ発展途上だということも分かってきます。
例えば、乳がんが発生するメカニズムも、いまだにはっきりと解明されていません。身近な病気一つとっても謎が多いのが人体と医療の世界。それゆえに、講義の中では「考察が大切」とよく言われます。自分ならどう解釈するか、どのような治療方法があるのか。受け身ではなく、常に思考を働かせながら講義を受けています。
3年次からは、抗がん剤治療の研究を目標にしています。抗がん剤の副作用を取り除くことは、果たして可能なのか。医療の世界を知るには、まだまだたくさんの時間が必要です。

生命科学部 先端生命科学科
生命医科学コース 2年次
井口 碧さん

※掲載内容は取材当時のものです。

先輩の学び

植物の仕組みを分子レベルで追究する。

昔から図鑑を眺めるのが好きで、将来も植物や農業に関わる道に進めたらと思い、食料資源学コースを選択しました。
大学での学びは、高校に比べてかなり専門的です。なぜ葉の色が変わるのか、植物はどのようにして栄養を摂るのか。「なぜ?」という疑問に次々と答えてくれる。要因や結果だけでなく、そこに至る過程や理由も細かく学ぶことができます。
「リンゴから発生するホルモンがバナナに作用して酸化を促す」と知れば「同様のホルモンは他の植物へも作用するのか?」とさらなる疑問が浮かび、課題以外でも自主的に調べることが増えていきます。自分がこれほど勉強に夢中になるなんて、高校の時は想像もできませんでした。
3年次の秋学期からは、いよいよ研究室に分属されます。私の実家が農薬関連の会社を経営していることもあって、農薬や種についての研究にも以前から関心がありました。生命の「なぜ?」の本質にどこまで迫ることができるのか。今からとてもワクワクしています。

生命科学部 先端生命科学科
食料資源学コース 2年次
米澤 舞那さん

※掲載内容は取材当時のものです。

先輩の学び

生態系から種の起源を追う。

昔から動物が好きで、生き物の進化を促してきた環境に興味を持ち、このコースを選びました。
2年次に受けた授業で印象に残っているのは「環境生態学」です。特に面白かったのは、DNAデータベースをたどって、指定された生物のDNAを特定する課題。
例えば、蜂にはさまざまな種類がいて、それぞれの遺伝子情報を調べることで近縁種を特定することができます。祖先は同じなのに、何が原因で枝分かれが起きたのか。生態系から生命の成り立ちを追う学びに引かれています。
最近では、酵母が生育するために必要な栄養を調べる実験に取り組んだことをきっかけに、菌や酵母にも興味が湧いてきました。
菌や酵母も生き物。「動物が好き」というきっかけで選んだコースでしたが、自分が想像していた以上に「生き物」という概念は幅広いことにも気付きました。3年次の秋からは研究室に所属することができるので、菌や酵母に関する研究にもっと本格的に取り組んでみたいと思っています。

生命科学部 先端生命科学科
環境・生態学コース 2年次
入江 杏輔さん

※掲載内容は取材当時のものです。

先輩の学び

未知なる可能性と出合う。

野生動物を守りたい。野生動物に関わる仕事が、子供の頃からの夢でした。
入学前は、毒と生体の関係性を研究する毒性学から野生動物にアプローチする手法を学びたいと考えていました。でも、1年次の春学期に受講した「フレッシャーズセミナー」で、野生動物に対するアプローチにもさまざまな選択肢があることを知りました。その中で紹介されていた先生たちの研究内容は驚くものばかりでした。想像もしなかった新しい世界が開けた気がしました。
「化学通論」「物質生物化学」といった大学の授業は、高校時代に習った「化学」や「生物」の知識がつながっていくだけでなく、さらに一歩踏み込んだ疑問まで解き明かしてくれます。例えば「蛍はなぜ光るの?」という疑問を、実験を通して解明しました。仕組みや理由が理解できると、次から次へと興味の幅が広がっていきました。
2年次からは生命医科学コースへ進む予定です。
将来どんな道を選ぶのかは模索中ですが、今は、分子レベルのミクロな世界から野生動物を助ける方法に関心があります。視野を広げてくれた、この学部だからこそ出合えた道の1つです。実際に野生動物と関わる経験も積みたくて、来年はアフリカへの短期留学を検討しています。

生命科学部 先端生命科学科 1年次
上島 聡子さん

※掲載内容は取材当時のものです。

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