河原地 英武ゼミ

河原地 英武ゼミ

テーマ 日本の安全保障政策

キーワード:日本を取り巻く国際環境の平和と安定をいかに確保するか。

安全保障を確保するためには防衛面だけでなく、政治理念を高く掲げることも重要です。近年の世界では、民主主義的な理念が退潮し、非民主的な体制をとる勢力の伸張が顕著です。そのような体制をとる国家で言論の自由を守るために闘うジャーナリスト2名に、2021年度ノーベル平和賞が授与されたのも、ノーベル賞委員会の民主主義に対する危機感の表れでしょう。 非民主的国家を「専制主義の国家」と呼ぶならば、それら専制主義の国家との軍事的対決は、軍拡競争を招くのみならず、民主主義の側をも非民主的な軍事優位の国家体制に変質させるおそれがあります。日本は民主主義陣営の一員として、その理念の重要性を世界に発信する責務があります。 春学期では、世界で専制主義的趨勢が強まっている理由を考察し、日本が置かれている国際状況を分析します。秋学期では、主として日本と米国、中国、ロシア、朝鮮半島(韓国・北朝鮮)、の関係、またQuadの目的と課題など、具体的なトピックスを事例に、日本の安全保障政策のあり方を検討します。

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