先輩の学び(中国語専攻)

先輩の学び

流れるような美しい音に惹かれ
発音のゼミで中国語を学ぶ

慢慢儿
「ゆっくり」

私は慌てがちなので音の響きに落ち着く感じがするこの言葉が好きです。

仕事の関係で中国と縁がある父の影響と、『武則天』というドラマに出てくるきれいな装飾や女優さん、流れるような美しさを持った言葉に惹かれたのが、中国語を学ぼうと思ったきっかけです。最初の2年間は中国語の基礎に加え、中国文学や歴史についても学びました。大学に入学してから中国語を学び始めた私にとって、中国語での会話はかなり難しかったのですが、先生はきちんと話せるまで丁寧に指導してくれました。
正しくきれいな発音で中国語を話したいと考え、3年次からは中国語の発音にフォーカスしたゼミに所属。いままで、中国語の発音で大切な舌の位置と唇の形をあまり意識せずに話していたことに、ゼミで学び始めてから気づき、しっかりと学び直す気持ちで取り組んでいます。以前よりも発音を意識するようになって、会話の際の発音が良くなっただけでなく、リスニング能力も向上したと感じています。
秋の中国語検定で、2級を取得することが今の目標です。また、私が所属するゼミでは、5分程度の中国語のスピーチが必須となっています。来年には各地で開催される中国語のスピーチ大会に参加できるよう、スピーチのスキルを磨く毎日です。
 

アジア言語学科 中国語専攻3年次
伴 春那さん

※掲載内容は取材当時のものです。

先輩の学び

コミュニケーションを円滑にする
ストレートな表現が魅力

加油
「頑張れ」

字面からは意味が想像できない不思議な言葉。単語1つとっても興味深い言語です。

高校生の頃は、英語さえ話せれば世界中の人とコミュニケーションが取れると思っていました。ところが、高校の修学旅行で訪れたシンガポールで飛び交っていたのはほとんどが中国語。「世界を広げるなら中国語だ!」とひらめいたのが、この専攻を目指したきっかけでした。
実際に中国語を学んでみて感じたのは、コミュニケーションがとても円滑に進む言語だということ。その理由は表現がストレートなことにあります。日本語のように「好きかもしれない」といった遠回しな表現はなく、「好き」「嫌い」「はい」「いいえ」がハッキリ。これまでは自分の意見を伝えることが苦手だった私も、中国語を学ぶうちに言いたいことが言えるようになっていました。授業外では古典の暗唱やスピーチの大会などにも参加することで、言葉への感情の込め方や頭で考えていることの表現の仕方を習得。いろんな視点から中国語に触れています。
卒業後はメーカーなどで中国語を生かせる職業に就く予定。高校生の頃に果たせなかった中国語圏の人たちとの会話はもちろん、仕事を通じてもっとたくさんの国の人たちとコミュニケーションの輪を広げていくのが今の私の夢です。

アジア言語学科 中国語専攻4年次
岸 亜矢香さん

※掲載内容は取材当時のものです。

先輩の学び

発音を極めれば、
ストレートに気持ちを表現できます。

我爱你
「愛しているよ」

短い言葉で気持ちを伝える中国語らしさを感じます。

中国語は短いフレーズでも自分の気持ちが伝わる「明快さ」が魅力です。多くの人口、多様な民族が共に暮らす国で、いかに端的に自分の意思を伝えるか。相手に遠慮して曖昧な表現をすることも多い日本語とは対極にあって、新鮮さすら感じます。
ただし、中国語ではっきりと意思を伝えるためには発音の使い分けをマスターしなければなりません。中国語には4声といって同じ言葉に4つの発音が存在します。たとえば「マー」という言葉は「お母さん」という意味ですが、少しイントネーションを変えると「ののしる」という意味になってしまう。この絶妙な違いに興味をひかれて、ゼミでも発音について徹底的に研究しました。現地の人に「きれいな発音だね」と褒められたときは本当にうれしかったです。
言語は思考にも影響するといいますが、確かに中国語を話す自分は、気持ちの表現や考え方もいつもと少し違う。中国語を学ぶ人は「違う自分に出会う」面白さも感じられるのではないでしょうか。

アジア言語学科 中国語専攻 4年次
尾崎 健晋さん

※掲載内容は取材当時のものです。

先輩の学び

自分の意思をはっきり伝える、
中国流のコミュニケーションが身に付く。

是·不是
「はい・いいえ」

中国語はとにかくYes/Noが明快です。相手を気遣ってオブラートに包む日本人とは真逆。
この率直さはハマると癖になりますね。

私にとって中国語は違う自分になれる言語です。中国語はある種の「強さ」があって、物事の可否や喜怒哀楽をストレートに表現するので、コミュニケーションの取り方が日本人とはまったく違います。
例えば、断ったり否定したりするとき、「不」という否定語が必ず最初にきます。「できない」とはっきり言うので、最初は抵抗がありましたが、嫌だという気持ちをストレートに伝え、逆にうれしいこともどんどん言う。だから中国人は人間関係が濃密。他人であっても、家族のような間柄になれるのです。私も留学中に出会った友人や中国語を一緒に学んだ仲間とは、本音で語れる関係を築くことができました。
こうした中国語の特性を知ると、歴史的な背景もみえてきます。中国の文化や経済は、孔子や老子といった思想家の教えを脈々と受け継いで築かれてきました。つまり、神様の教えではなく「実在した人間」が国の繁栄を願って試行錯誤した証を今なお大切にしている。それが中国の人々の芯の強さにつながっているのかなと思うんです。
相手を気遣う柔らかさのある日本語と、率直な中国語を両立することで、自分の人間力も高められたと感じています。

アジア言語学科 中国語専攻4年次
井上 優吾さん

※掲載内容は取材当時のものです。

PAGE TOP