2025(令和7)年度 顕彰者インタビュー 増田 德兵衞 氏
増田 德兵衞 氏(1978(昭和53)年3月 経済学部卒業)
卒業生顕彰「サギタリウス賞」を受けられたお気持ちをお聞かせください。
母校より、このような身に余る光栄な顕彰を賜り、誠にありがたく、心より感謝申し上げます。
ただ嬉しいという思いにとどまらず、この顕彰制度そのものが、これから先の人生への大きな励みとなりました。
本賞は決して私一人の力によるものではなく、これまで支えてくださった多くの方々の温かいご声援の結晶として、謹んでお受けさせていただきました。
この受賞を新たな節目とし、向後も努力を重ね、次のステージへと歩みを進めてまいりたいと思います。
学生時代に印象に残っておられる思い出はありますか?

学生時代は、乗馬部とアメリカンフットボール部という体育会系クラブに所属し、心身ともに大いに鍛えられました。
乗馬部では、早朝からの厳しい練習に始まり、荒木先生と語らいながら、叱られながら、杯を重ねた時間もありました、さらには淀競馬場での厩舎アルバイトなど、今振り返っても忘れ難い経験ばかりです。
アメリカンフットボール部では、他大学への遠征試合を通じて多くの刺激を受けました。華やかに見える一方で、実に実直で情に厚い、懇情一筋のクラブだったと記憶しています。
また、学園祭にキャンディーズが来てくれたことは、当時大ファンだった私にとって忘れられない思い出で、胸が高鳴ったことを今でも鮮明に覚えています。
学連という時代背景もあり、学内まで車で乗り入れができ、初めて手にした車で通学した楽しさもひとしおでした。
俊馬学長のお車に同乗させていただいたこと、学歌の作曲者が團伊玖磨先生であり、実は遠い姻戚関係にあったことを入学後に知ったことなど、京都産業大学ならではのご縁に恵まれた学生時代であったと、今しみじみ感じております。
本学で学ばれて、あるいは経験されて良かったなと思われることはなんでしょうか?
京都産業大学で何より得難かったのは、知識以上に「人の幅」でした。
京都・近畿圏の学生はもちろん、他府県から集った仲間たちと、学び、汗を流し、語り合った日々は、今なお私の人生の財産です。
卒業後も地方の友人たちとご縁が続き、また、結構後輩に巡り合うこともあり、酒造りや文化の仕事を通じて出会うこともしばしばあります。――大学で育まれた"縁の発酵"が、時を経て味わいを深めていると感じています。
今の大学をご覧になってどのように感じられておられますか?
また後輩へのメッセージを頂戴できますでしょうか。
久しぶりに大学を拝見し、時代に応じて姿を変えながらも、「人を育てる場」としての芯は変わっていないと感じました。
私自身、乗馬部とアメリカンフットボール部という、一見対照的な世界に身を置きましたが、そこで学んだのは、知恵より先に身体で考えること、仲間と支え合うことでした。
後輩の皆さんには、効率や正解を急ぎすぎず、遠回りと思える経験にも、ぜひ身を投じてほしい。悠々として急ぐという言葉がありますが、品格とがむしゃらのバランステイストを重んじて学生生活を楽しんでください。
人生は、あとになって振り返ったときにこそ、意味が"熟成"するものだと思います。
