法学会春季講演会「実社会を生きるための法律—検事と弁護士の経験から—」開催

2015.06.22

 6月22日、神山ホールにて弁護士の佐賀千恵美氏を講師に迎え、京都産業大学法学会春季講演会を開催した。

 講演では、佐賀氏の検事と弁護士にまたがる経験から、検事に魅力を感じた理由や弁護士として相手側から危害を加えられるかもしれないという覚悟で裁判に取り組んだ経験などが紹介された。

 その後「法律は実社会や人生の節目で役に立つ」とし、就職、起業、婚姻(とくに離婚)、後見、相続などについて、重要な法律や実際の事件をとりあげ、法曹あるいは法学部の学生時代の経験などを交えながら、具体的かつ丁寧な説明があった。

 これらを通じて、学生時代に、法律とくに民法や労働法の知識を得ることの重要性が強調されたことは、法学部の学生にとってよき指針となるものであった。また、検事や弁護士の実務に加え、上司と部下の関係など組織運営の要諦についてのお話もあり、学生は職業について考える機会にもなった。

 会場には例年に増して多数の学生が詰めかけ、熱心に聞き入っていた。
講演する佐賀千恵美氏 
多くの学生の参加があった
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