平成23年度第3回天文台講座「宇宙の蜃気楼」&アストロノミーカフェ開催

2011.12.10

 12月10日、神山天文台サギタリウスホールで第3回天文台講座が開催され、米原厚憲 神山天文台研究員・理学部准教授が「宇宙の蜃気楼」と題し、宇宙で起こる重力レンズ現象について講演した。

 星や銀河の発する光は、途中に天体があると重力の影響で空間がゆがみ、曲がって進む。この際、星の明るさが一時的に高まることをシミュレーションを使って紹介した。また「明るさの変化は、未知の惑星の存在を伺わせる」と話し、銀河団の重力で細い筋と化した光のゆがみ方から、「遠く離れた星や銀河の質量などの実態の解明につながる」と説明した。

 講演後は、お茶を飲みながら気軽に講師に質問できる「アストロノミーカフェ」も催された。
宇宙の質量について解説する米原研究員
アストロノミーカフェの様子
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