寛仁親王殿下による「大学の歴史と京都産業大学」特別講義

2007.05.16

 本学が開講する共通教育科目「大学の歴史と京都産業大学」の特別講義の講師として、5月16日(水)、寛仁親王殿下が来学され、ご講義された。
 「大学の歴史と京都産業大学」では、本学生に大学で学ぶ意義を認識し、学生生活をどのような目的を持って送るべきかを考え、その後の人生の生き方の指針を獲得してもらうことを目的にリレー講義で授業が行われる。

 寛仁親王殿下は、特にご造詣の深い「考古学と社会福祉」をテーマにお話しされ、父三笠宮崇仁親王が設立された(財)中近東文化センターの付属機関、アナトリア考古学研究所の大村幸弘所長を中心とした、遺跡発掘隊の丁寧な発掘活動、地元の人達へのアナトリアの歴史についての教育など、発掘隊の広範にわたる熱心な活動について紹介された。
 また、殿下ご自身がこれまで積極的に取り組んでこられた障がい者福祉について、スポーツを通じた障がい者の社会参加をうながすため、自らスキー指導を行ってきた経験などもお話しされた。そのなかで、「100%の障がい者も100%の健常者もいないという考えのもとに、障がいを持つ人に対して、区別・差別なく接してほしい」と語られた。

 寛仁親王の貴重な講義に、教室を埋めた約200人の学生が熱心に耳を傾けた。
お話しされる寛仁親王殿下
講義に聞き入る学生たち
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