本学経営学部・藤原　雅俊（ふじわら　まさとし）講師が、経営学分野では国内最大規模の学会である日本経営学会主催の平成17年度日本経営学会賞（論文部門）を受賞した。

　平成１７年に日本経営学会誌に掲載された論文の中から選ばれたのは、藤原雅俊講師の「多角化企業の技術転換能力と経営体制−リコーの複写機事業における技術転換プロセス−」。本論文は、リコーを分析対象として、多角化企業が他の事業部門から技術的資源を転用することによってイノベーションを実現していくメカニズムを研究したもの。

　今回の受賞について藤原講師は、「論文の要点は２つに集約される。ひとつは事業間シナジーとイノベーションとをつなげた点。もうひとつは、シナジーやイノベーションを実現する背後要因として経営体制に着目した点。これら双方を深く掘り下げたところが評価されたのではないか」と話す。

　なお、授賞式は平成１８年９月７日、第80回日本経営学会会員総会（慶応義塾大学）で行われた。