2025.03.12
特集経済学部 功刀ゼミが制作!京都郊外をバスで巡るマップを片手におでかけしよう

昨今、利用者の減少や運転士の担い手不足などの問題で、バス事業者において減便や廃線などが社会的な問題として取り上げられています。そこで経済学部功刀(くぬぎ)ゼミの2年次生が、京都市都市計画局歩くまち京都推進室、京都バス株式会社、iHistory Inc.と連携し、左京区北部山間地域の観光スポットを掲載した「バス旅MAP」を作成し、京都市左京区北部山間地域の魅力発信を行う取り組みを実施されました。今回は、その概要と経緯、京都郊外の魅力についてお聞きしました!
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今回インタビューに応じてくださったのは、本学経済学部 准教授の功刀 祐之先生と、プロジェクトに携わったゼミ長の鍵山 唯志さん、山際 快さん、池田 伊吹さん、蔵尾 泰成さん、森川 伊織さん、小林 巧歩さんの2年次生6人。そして、京都市都市計画局歩くまち京都推進室 事業推進課長の井上 了祐さん、京都バス株式会社 運輸部 営業課 課長の森 晃一さん、iHistory Inc. CEOの中野 一誠さんです。
今回の「バス旅MAP」の概要を教えてください。
功刀先生 功刀ゼミでは、左京区北部山間地域の魅力を大学生に発信するため、観光スポットを紹介するマップを制作しました。中でも、京都バス32系統で行くことができる、別所・花脊・広河原地域を取り上げています。
森さん(京都バス) 京都バス32系統は、出町柳駅前バス停〜広河原バス停の間を1日2往復するバスです。広河原までの間に、京都産業大学前を通り、別所、花脊地域を通ります。
中野さん(iHistory) マップのデジタル化にあたり、弊社の「PointMap+」※を導入いただきました。自分だけのデザイン性の高いオリジナルのデジタルマップを作れるサービスです。京都産業大学の在学生さんを中心に、大学生向けにも発信したいと考えています。
※PointMap+の詳細はこちらから
森さん(京都バス) 京都バス32系統は、出町柳駅前バス停〜広河原バス停の間を1日2往復するバスです。広河原までの間に、京都産業大学前を通り、別所、花脊地域を通ります。
中野さん(iHistory) マップのデジタル化にあたり、弊社の「PointMap+」※を導入いただきました。自分だけのデザイン性の高いオリジナルのデジタルマップを作れるサービスです。京都産業大学の在学生さんを中心に、大学生向けにも発信したいと考えています。
※PointMap+の詳細はこちらから

このプロジェクトが発足したきっかけを教えてください。
井上さん(京都市) 京都市では大学生を対象に「モビリティ・マネジメント」という、過度な車利用を減らし、徒歩や公共交通機関の利用を促す取り組みを行なっています。その一環で、京都バスの森さんと、京都バス32系統の利用促進をしたいと話が上がりました。
中野さん(iHistory) このお話を聞き、ぜひPointMap+で作成するデジタルマップを使っていただきたいと伝えて、三者での連携が始まりました。
中野さん(iHistory) このお話を聞き、ぜひPointMap+で作成するデジタルマップを使っていただきたいと伝えて、三者での連携が始まりました。
功刀先生 その後、「地域観光」をテーマに京都市さんから本学にオファーがあり、ぜひうちのゼミで取り組みたいと手を挙げました。
森川 私はもともとフィールドワークに興味があってゼミに入ったので、今回のようなプロジェクトはとても楽しそうだなと感じ、チームに加わりました!
森川 私はもともとフィールドワークに興味があってゼミに入ったので、今回のようなプロジェクトはとても楽しそうだなと感じ、チームに加わりました!
ゼミのマップ制作はどのように進めましたか。

鍵山 ゼミの授業では、井上さん・森さん・中野さんが、「路線バスについてのワークショップ」「32系統の特徴について」「デジタルマップツール『PointMap+』の使い方」などのテーマで、レクチャーに来てくださいました。
山際 休日には左京区北部山間地域を訪れ、フィールドワークを実施。地域の方々にお話を伺いました。
山際 休日には左京区北部山間地域を訪れ、フィールドワークを実施。地域の方々にお話を伺いました。
小林 訪れる際には、出町柳駅前バス停から広河原バス停まで、京都バス32系統に乗りました。片道2時間弱かかりますが、道中の景色が綺麗でバスの旅の楽しさを再確認しました!
蔵尾 現地に行ったことがなかった最初の頃は、あまりこの地域のイメージが湧きませんでした。しかし、フィールドワークを重ねるにつれて、自然や人の温かさなどの魅力を発見。積極的にマップ制作に取り組むようになりました。
森さん(京都バス) 実際に京都バス32系統に乗って現地まで行ってもらえて、うれしいです。今回のプロジェクトを通して、観光や交通に関わる仕事にも興味を持ってほしいです。
森さん(京都バス) 実際に京都バス32系統に乗って現地まで行ってもらえて、うれしいです。今回のプロジェクトを通して、観光や交通に関わる仕事にも興味を持ってほしいです。

フィールドワークで特に印象に残ったことは何ですか。
小林 広河原でキノコ狩りの体験をしました。獣道のような急な斜面で大変でしたが、木々の間に分け入って道なき道を進んでキノコを探すのは初めての体験で、雄大な自然を感じることができました。
森川 私は別所地域を訪れたときに、鹿を見たことが印象に残っています。動物が身近にいることに驚き、普段ではできない体験ができる場所だと感じました。

活動を進める中で学んだことは何ですか。
小林 活動を通して「得られる情報は全部得たい」という姿勢が大事だと思いました。取材やフィールドワークで1つでも多くの情報を得て、マップを見る学生に発信できたらいいなと考えています。
中野さん(iHistory) 今回、現役大学生のみなさんに「PointMap+」を使ってもらうことで、いろいろなフィードバックをもらい、デジタつマップのUIの仕様を変更しました。私自身もとても勉強になりました。
中野さん(iHistory) 今回、現役大学生のみなさんに「PointMap+」を使ってもらうことで、いろいろなフィードバックをもらい、デジタつマップのUIの仕様を変更しました。私自身もとても勉強になりました。

本学の在学生にお薦めの場所を教えてください!
鍵山 私のお薦めは、「花背山の家」です。自然が謳歌できる施設で、宿泊やバーベキュー、アスレチックもあるため、在学生がサークルやゼミなど集団で訪れて楽しむことができる場所だと思います!

池田 私は「峰定寺」です。合計400段の階段を上って山の頂上から見た美しい景色が、忘れられません。僕たちが普段生活している街中ではできない体験が、この地域ではできると思いました。境内の撮影が禁止で写真や動画に残せないので、ぜひ一度行ってみてほしいお薦めの場所です。

井上さん(京都市) 「春日神社」のフィールドワークでは、学生の皆さんがイチョウの落ち葉をハートの形にして写真を撮って楽しんでいて、私にはない若い感性を持たれていた点が印象に残っています。

最後に、「バス旅MAP」の告知をお願いします!
功刀先生 紙版は3月1日から、京都市役所や左京区総合庁舎、京都バス車内などで配布予定、デジタル版はこちらで公開中です!
鍵山 僕たちが実際に現地を回って情報収集し、よいと感じたスポットを載せている「バス旅MAP」、ぜひ一度見てみてください。
デジタル版「バス旅MAP」
左京区北部山間地域には、家族で訪れたことがあるものの、こんなに魅力的な場所が多くあることを知らなかったです。京都バスの32系統は、出町柳駅から出発し、京都産業大学前のバス停を経由する路線であるため、本学の学生も利用しやすい路線だと思います。皆さんも、功刀ゼミの学生が作った「バス旅MAP」を利用し、魅力的な左京区北部山間地域に実際に訪れてみてくださいね!