令和4年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「中間報告書」 外国語教育科目

「学習成果実感調査」についての分析結果

今年度より実施方式が変更され、学生が直接回答サイトにアクセスできるようになった。その結果、昨年度の実施率は61.11%、回答率は47.24%だったのに対し、今年度の実施率は95.8%、回答率は53.9%に上昇した。また授業形態は昨年度春学期の授業が全てオンライン実施だったのに対し、今年度は全て対面実施となった。
設問10.「授業の満足度」では、全体で84%の学生が「強くそう思う」「そう思う」と回答しており、昨年度の88%より低下している。また、設問6.「成長実感」では84%の学生が「強くそう思う」「そう思う」と回答し、こちらも昨年度の86%よりやや低下している。また設問3.「準備学習時間」では、30分未満の回答が19%と、昨年の11%より8%増加し、30分~1時間の回答(34%)と合わせると半数を超える。これらの項目をみると、満足度、成長実感、学びの姿勢における微減がみられるが、その理由としてアンケート調査方法の変更による回答者数の増加が挙げられる。昨年度は1481名であったのに対し、今年度は3004名と倍以上になっており、昨年度に比べて幅広い学習者層が回答したと考えられる。したがって、その結果が反映したと考えるのが妥当だと思われる。
一方、設問8.「当該言語への興味・理解が深まったか」では、「強くそう思う」「そう思う」と回答した学生が84%であり、昨年の85%とほぼ同じであった。今年度新たに加えた設問9.「当該言語の背景となる文化への興味・理解が深まったか」では、「強くそう思う」「そう思う」と回答した学生が76%と、異文化理解にも一定の効果があったことが確認できる。また、設問4.「授業の到達目標」では92%の学生が「60%以上達成できた」と回答している。共通教育の英語以外の外国語科目では言語運用能力を「到達目標」として具体的に記載しており、言語の知識・運用力、異文化理解共に学習成果を実感できていると判断できる。
日本語教育科目においては正規学部留学生及び交換留学生のクラスとなるため、英語以外の外国語科目に比べて履修者数の母数が少ない。そのため、「中間報告」においても別枠で記述することが望ましいと思われる。設問6.「成長実感」、設問8.「当該言語への興味・理解が深まったか」、設問9.「当該言語の背景となる文化への興味・理解が深まったか」設問10.「授業の満足度」では、ほぼ100%の学生が「強くそう思う」「そう思う」と回答し、設問3.「準備学習時間」では、30分未満の回答が総じて0%~8%と少ない。新型コロナ禍の影響で留学生数は減少しているが、厳しい状況下でも意欲をもって学習に取り組み、その成果に満足している様子がうかがわれる。
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