令和4年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「年間報告書」 外国語教育科目

1.「学習成果実感調査」についての分析結果

本調査は今年度より実施方式が変更されたことにより、実施率(94%)、回答率(45.7%)ともに改善が見られた。以下の分析は、春秋調査の平均値をベースに進める。
まず、独、仏、露、西、伊、中、韓、越、インドネシアの9言語の調査結果は以下のとおりである。設問3「準備学習時間」では1時間以下の学生が51%を占めているが、設問4「授業の到達目標」では93%が「60%以上達成できた」と回答している。また、設問6「成長実感」では82.5%、設問8「当該言語への興味・理解が深まったか」では83.5%、設問9「当該言語の背景となる文化への興味・理解が深まったか」では77%、設問10「授業の満足度」では84 %が「強くそう思う」「そう思う」とポジティブな回答を寄せている。事前・事後学習は短いが、外国語および異文化に興味を持って学び、達成感を持っていることがわかる。
次に、正規学部留学生及び交換留学生対象の日本語クラスについては、母数が少なく傾向も異なるため、別に述べる。設問3「準備学習時間」では1時間以上の学生がほとんどであり、設問4「授業の到達目標」ではほぼ100%が「60%以上達成できた」と回答している。また、設問6「成長実感」、設問8「当該言語への興味・理解が深まったか」、設問9「当該言語の背景となる文化への興味・理解が深まったか」、設問10「授業の満足度」の全てにおいて90~100%が「強くそう思う」「そう思う」と回答し、熱意をもって授業に取り組み、その成果に満足している様子が窺われる。

2. 総括

(1)1において確認された、本学部の授業・カリキュラムの長所

今年度初めより外国語教育は全面的に対面形式が再開され、35名以下の少人数クラスでアクティブラーニング型の実習が展開された。共通教育の外国語科目では言語運用能力を「到達目標」として具体的に記載しており、言語の知識・運用力、異文化理解ともに学習成果を実感していると思われる。

(2)1において確認された改善すべき点

事前・事後学習の時間が短い点については、新型コロナ感染によるオンライン学習期間の影響が考えられるので、対面授業の教室において予習・復習の方法を指導していく必要がある。

3. 次年度に向けての取り組み

少人数クラスの利点を生かして、今後一層学習者中心の授業運営に取り組み、初年次教育における外国語学習と異文化理解が学部の専門教育及び卒業後のキャリアに活かされるようカリキュラム改善に努めていく。
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