令和3年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた
「中間報告書」 キャリア形成支援教育科目

「学習成果実感調査」についての分析結果

本学期は、キャリア教育センターが開講する産学協働教育科目のうち、「自己発見とキャリアデザイン」(開講クラス数:4)および「働き方の未来」(開講クラス数:2)について学習成果実感調査を実施した。

「自己発見とキャリアデザイン」は、3名の教員がそれぞれ70~100名超のクラスを担当した。本科目は、主体的な大学生活の推進、卒業後のキャリアプランの明確化、自らの職業観を形成する力の習得を、外部講師も迎えながら、目指す内容である。アンケート結果では、総合満足度は8~9割以上(上位2項目)と高かった(問20)。進路に関する情報の収集、自分に向いている職業について考えることができたと回答した学生は、7割以上(同)と高い比率を占めた(問18、19)。自由記述においても、企業の方の話をきける機会や、自身のキャリアや将来について考える機会がもてたことを高く評価する声が多かった。改善点としては、教員によってはオンライン対応に不慣れがあった点が指摘された他、課題提出期限を長くしてほしい、リアルタイムのやり取りを増やしてほしいなどの要望が、少数ではあるが、寄せられた。オンラインでの対応に限界はあるものの、秋学期は配慮が望まれる。

「働き方の未来」は、産業や暮らしの変化を具体的事例から捉え、日本の産業の特徴やトレンドの知識習得と、自らのキャリア構築を結び付けて考える内容である。57名のクラスを2つ実施した。2020年度に新規開講した科目だが、一度も対面実施ができず、オンラインが続いている。アンケート結果では、総合的満足度は、それぞれのクラスで85%と88%(上位2項目)と高かった(問20)。また、課題が発見・解決できるようになったと回答した学生は、それぞれ76%と86%(同)であり、自分に向いている職業について考えることができた、は71%と88%(同)となり、キャリア形成支援教育の目的とする能力習得が確認できた(問15、19)。

全体を通して、新型コロナ禍によるオンライン化に関わらず、総合満足度は高く、キャリア形成支援教育の所定の目的は達成できた。他方、オンラインによって、グループワーク・議論がしにくかった、担当教員とやり取りがしにくかった、が3割(上位2項目)と一定数あった。双方間のコミュニケーションやグループワーク、学生同士のピア・ラーニングなどを重視するキャリア形成支援教育において、対面の重要性が再認識された。本調査結果を今後の授業改善に活かしていく。

その他研修会等

(1)「O/OCF-PBL2」 担当者会議
 実施日:6月3日(木)11:00~12:00
     7月15日(木)11:00~12:00
     8月31日(火)10:00~11:00
 概要:科目の各授業回の運用方法の共有、授業の振り返り等、科目独自のFD活動となった。
 参加人数:22名

(2)「インターンシップ3」担当者会議
    実施日:4月27日(火)13:15~14:15
      6月8日(火)13:15~14:15
      9月14日(火)13:15~14:15
 概要:科目の各授業回の運用方法の共有、授業の振り返り等、科目独自のFD活動となった。
 参加人数:8名


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