国際ワークショップ 「ASEANと日本:未来に向かっての一層の協力」

開催場所 京都産業大学 5号館 5230演習室
開催日時 2018年12月8日(土)13:00~18:00
世界問題研究所は本学 総合学術研究所 特定課題研究E1811 と本学 経済学部との共催により、「ASEANと日本:未来に向かっての一層の協力」と題する国際ワークショップを行った。世界問題研究所からは東郷和彦所長の報告のほか、パネル議長として沈政郁(経済学部准教授)、ディスカッサントとしてパトリック・ストレフォード(外国語学部教授)が参加した。

「ASEANと日本:未来に向かっての一層の協力」

開会挨拶 岩本 誠吾(本学副学長、法学部教授)
趣旨説明 玉木 俊明(本学経済学部教授)
報告1 “Japan and Southeast Asia’s Sealanes of Communication: Functionalism as Security Engagement”
Alan Chong Chia Siong (S. Rajaratnam School of International Studies 准教授)
報告2 “Building-back-better after disasters: The Role of Commons and Community”
Maria Ikeda(本学経済学部准教授)
報告3 “Geopolitics of the Mekong Region”
Vannarith Chheang (Cambodian Institute for Strategic Studies 副所長)
報告4 “Policy, Entrepreneurship and Innovation in SMEs in Laos”
Souksavanh Vixathep (兵庫県立大学准教授)
報告5 “Changing Maritime Security in East Asia, for the better or for the worse?”
東郷 和彦(世界問題研究所長)
総合司会 玉木 俊明(本学経済学部教授)
研究発表は、①東アジアの安全保障を考えるうえで「機能主義」の視点から、対立する安保上の国益を調和できないか(Alan Chong Chia Siong)、②災害発生後における対外援助と共同体機能による復旧の組み合わせ(Maria Ikeda)、③メコン河流域における地政学的考察(Vannarith Chheang)、④ラオスにおける中小企業政策・起業・イノベーション(Souksavanh Vixathep)、⑤日本とASEAN:「自国第一」時代における東アジアの領土問題(東郷 和彦)について行い、それぞれについて熱気ある議論を行った。
全体として「機能主義」という分析の道具に合わせながら、我が国においてなじみの薄いASEANにおける経済社会安保上の現状と今後の発展について、様々な角度から極めて興味深い学際的な分析と議論が行われ、出席者それぞれにとって裨益するところの大きい会合となったと思われる。特に世界問題研究所としては、ASEAN全体にさす中国の影響の大きさが、いわば全研究者の共通の問題意識であり、その最も先鋭な現れ方が、メコン河開発における上流地域(中国)と下流地域(ASEAN五か国)に複雑かつ微妙な関係に現れているとの分析は真に裨益するところ大であった。
岩本副学長の開会挨拶
玉木教授による趣旨説明
Alan Chong Chia Siong准教授の報告
Maria Ikeda准教授の報告
Vannarith Chheang副所長の報告
Souksavanh Vixathep准教授の報告
東郷 和彦所長の報告
ワークショップ参加者
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