
林原 尚浩
HAYASHIBARA NAOHIRO
情報理工学部 情報理工学科 教授
- 学位
- 博士(情報科学)
- 専門分野
- ディペンダブルシステム、システムセキュリティ、分散アルゴリズム
研究テーマ
分散システムのディペンダビリティおよびセキュリティ
高校生に向けた研究内容の紹介
情報システムは社会基盤として行政、金融、医療などの分野の様々なサービスを提供しています。一方で、このようなサービスが故障や悪意のある攻撃によって停止したり情報漏洩することによって日常生活やサービス提供側の企業に多大な影響や損害が及ぶ事例が発生しています。我々はシステムの一部に故障が起こってもサービスを継続できるような技術や処理中の情報の機密性を確保するようなセキュアなシステムについての研究を行っています。
ゼミナール/研究室のテーマ
耐故障分散システム
ネットワーク上で提供されているサービスは社会生活を送るためには必要不可欠になっています。その一方で、それらのサービスを提供する情報システムの内部では故障が日常的に起きています。この問題を解決するために「故障が起きてもサービスを提供し続ける」分散システムの構築を目指して、故障の検出、復旧を自動的に行う新たなメカニズムの研究を行っています。
ゼミ/卒業研究の紹介
スマートフォンなどで得られる情報やエンターテイメントの多くはコンピュータとネットワークによって提供されていますが、これらの不具合によってネットワークサービスの障害を引き起こすとスマートフォンは多くの機能を失うでしょう。私の研究室では、コンピュータやネットワークが故障した場合でもネットワークサービスを継続させるための仕組みや外部からの悪意のある攻撃に対処するための仕組みについて研究しています。研究成果は国際会議で発表しています。得られた知識はインフラエンジニアやサイト信頼性エンジニア(SRE)などに役に立つでしょう。
プロフィール
大学では経済学部で地域社会システムについて学んでいましたが、Unix系OS上でのプログラミング演習などをきっかけに次第にコンピュータに興味を持ち情報科学系の大学院へ進学しました。大学院在学中にスイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)への留学などを経験し、国際的な舞台で研究成果を発表し議論する素晴らしさに感銘を受けたことが今の仕事に大きく影響を与えています。休日は海や湖にボート、SUP、カヤックなどを出してマリンスポーツを楽しんでいます。
高校生へのメッセージ
本大学には同じキャンパスに文系理系の全学部があり、様々な学生と出会うことが出来ます。大学の4年間で出来るだけたくさんの仲間と出会い、興味のあることに失敗を恐れずチャレンジしてください。