要藤 正任

YODO MASATO
経済学部 経済学科 教授
学位
博士(経済学)
専門分野
社会関係資本論、ミクロデータを用いた実証分析

研究テーマ

社会関係資本論、Well-Beingに関する実証分析

高校生に向けた研究内容の紹介

人と人との協調的な行動を促す他者への信頼や人とのつながりは「社会関係資本」とよばれており、近年、多様な学術分野において研究が行われています。世の中にある様々なデータをもとに個人や集団の「社会関係資本」を把握し、人々のウェルビーイング(Well-being)や日常の行動、ひいては我が国の経済社会にどのような影響を与えるのか、また「社会関係資本」の形成には何が重要なのか、などを分析する研究を行っています。

ゼミナール/研究室のテーマ

社会関係資本と社会の豊かさを考える

文献の輪読や地域の住民を主体としたまちづくり活動の事例等から「社会関係資本」についての理解を深めつつ、統計データやアンケート調査のデータを用いた実証分析を行うことを通じて地域社会と社会関係資本との関係について学びます。

ゼミ/卒業研究の紹介

ゼミのテーマは「社会関係資本と社会の豊かさを考える」です。寄付やボランティア活動などは社会関係資本が実際の行動として現れてくる一例ですが、こうした活動は地域コミュニティの豊かさや健康や幸福など個人のウェルビーイングとも関連すると考えられています。文献を読んだり実際の地域活動の事例等をみながら「社会関係資本」についての理解を深め、データを用いた分析を通じて自分を取り巻く社会を「社会関係資本」という視点から考えていきたいと思います。

プロフィール

自然豊かな田舎で育ち、大学進学を機に上京、中央官庁に就職しましたが、いろいろな業務に携わる中で研究への関心が高まり、研究者へと転身しました。これまでいろいろな方に巡り合い、多くの方にサポートいただいて今の自分があります。それを少しでもお返しできるよう、研究面では人や社会の役に立つような研究を、日常生活では少しでも周りの人に喜んでもらえるような配慮を心がけていきたいと思っています。スポーツやアウトドア活動などみんなでワイワイ楽しくやるのが好きです。

高校生へのメッセージ

大学は知識・教養を身につけるほか、これからの人生できっと助けになる仲間や友人などをつくる場でもあります。「虎穴に入らずんば虎児を得ず」:大学時代は新しいことに挑戦をして失敗しても巻き返しができますし、失敗することも貴重な経験です。「情けは人のためならず(人にした親切は巡り巡って自分に返ってくる)」:人とのつながりをつくるためのポイントです。自分の限界を自分で決めず、いろいろなことに興味を持ってチャレンジしていきましょう。