2025.07.23

美術作品を学ぶ・楽しむためのポイントを学ぼう!~「どこ見る?どう見る?西洋絵画!」展の見学会~

2025年7月6日、文化学部国際文化学科 桑原 夏子 准教授の「国際文化演習IA(3年生、10人)」、「国際文化基礎演習A(2年生、14人)」は、京都市京セラ美術館で開催中の「どこ見る?どう見る?西洋絵画!――ルネサンスから印象派まで」展の見学会を行いました。同展覧会では、東京の国立西洋美術館とアメリカのサンディエゴ美術館に収蔵されている西洋名画のうち、14世紀から19世紀までの代表的作品が展示されています。ルネサンスから印象派まで、およそ500年間の西洋美術の流れを概観することのできる、画期的な展覧会です。

桑原ゼミでは作品を実際に見ること、そこから学びを深めることを重視しています。春学期は京都国立近代美術館の「若きポーランド――色彩と魂の詩1890―1918」も見学しました。見学後の授業では、一つの作品を選び、何がどのように描かれているかを言葉で説明する「ディスクリプション」の訓練を重ねてきました。

3年生ゼミ

3年生ゼミ生

2年生ゼミ

2年生ゼミ生

今回の「どこ見る?どう見る?西洋絵画!」展では、2年生、3年生のメンバーをそれぞれトランプカードでランダムに4つのグループに分け、グループごとに課題を解きながら鑑賞しました。課題は、授業で学んだ「アトリビュート(描かれた人物が誰なのかを特定するモチーフ)」探しや、「写実性(目に映ったように世界を描く姿勢)」はどの部分に見られるのか、同じ人物を描いていても画家によってどのような表現方法の違いが見られるのか、などさまざまです。「作品は自由に、自分の好きなように鑑賞してよい」ものですが、理解を深めたり、面白さを発見する取っかかりを見つけるには、どのようなところに注目すれば良いのでしょうか?今回の見学会では、その「取っかかり」を見つけるためにこうしたいくつかの課題を設けました。

グループごとの課題を記したレジュメ

翌週の春学期最終ゼミでは茶話会を兼ね、お茶とお菓子でリラックスしながら課題のまとめと全体共有をしました。学生は課題から派生した疑問について話し合ったり、課題とは別に気になった作品について掘り下げたり、とても熱心に取り組んでいました。

茶話会を兼ねて課題について語らった(3年生ゼミ)

茶話会を兼ねて課題について語らった(3年生ゼミ)

茶話会を兼ねて課題について語らった(2年生ゼミ)

茶話会を兼ねて課題について語らった(2年生ゼミ)