文化学部は、2026年4月から文化構想学科、京都文化学科、文化観光学科の3学科体制にリニューアルし、「人文学×デジタル」をキーワードに従来の人文学の学びに新たにデータサイエンスを取り入れることで、研究対象を数値化・視覚化し、人文学地の学びを深めていきます。そのリニューアルに先立ち、今年から始まった文化学部の新科目「デジタル表現実習A」で、最終成果報告会が開催されました。
デジタル表現実習Aは、プレゼンテーションや資料作成のスキルを向上させることを目的としたハンズオン形式の授業です。
毎回の授業では「写真の加工」「素材に影をつける」など、スモールステップの課題に取り組むことを通して、パワーポイントやCanvaのデジタル表現の基礎を学んできました。
課題の素材には、ユーロピアナやジャパンサーチ*といったデジタルアーカイブから本物の美術品や文化財を選定していて、文化学部ならではの学びになりました。
実習の総仕上げとなる最終報告では、レトロ喫茶や中世ヨーロッパの服飾文化、K-popなど、8人の学生がそれぞれの関心にあわせてプレゼンテーションを行いました。
個別発表の様子
さらに、各発表にはピア・アセスメント(学生同士の相互評価)があるので、他の発表を聞く姿も真剣です。発表資料にはAI画像生成を組み込んだり、ユニバーサルデザインに配慮したフォントを選ぶなど、半期で学んださまざまな工夫が凝らされていました。
工夫を凝らした発表が展開されました
*ユーロピアナEuropeanaはEUが運営する文化遺産のポータルサイト。ジャパンサーチは日本版ユーロピアナで、日本の図書館・博物館・美術館のアーカイブを横断検索できるサイト。