2025.07.10

元国税庁職員の教授によるリアルな指導 実践的な模擬面接で公務員試験対策を

法学部では公務員を志望する学生に対して、さまざまな支援を行っています。今回は国税専門官を志望する4年次生を対象に、模擬面接が実施されました。面接官を務めたのは元国税庁職員の 野一色 直人 教授です。実務経験に基づいた鋭い質問と的確なフィードバックにより、学生は本番さながらの緊張感の中で貴重な経験を積みました。

(学生ライター 現代社会学部 3年次 町野 航汰)

面接は入室の所作から始まり、志望動機、大学で取り組んだことやゼミでの専攻テーマ、インターンシップでの経験、さらに自身の強みをどのような仕事に生かせるかなど、実践的かつ深掘りされた質疑応答が行われました。

実際の面接の様子

面接終了後には野一色教授から丁寧なフィードバックがありました。教授は「面接は自己の良さをアピールする場所、自分が伝えたい内容の優先順位を明確にすることが重要」と述べ、また、志望理由や希望部署、その部署で果たしたい役割についても、パンフレットなどを活用して具体的に語れるよう準備する必要性を強調しました。
学生は、フィードバックに対して一語一句逃さず真剣にメモを取っていました。
その後、学生から「圧迫面接のような答えにくい質問に対してどのように回答を作ればいいか」という質問がありました。問いに対して野一色教授は「質問を繰り返して論点を確認し、自身の学びと関連づけて答えるとよい」とアドバイスしました。

面接終了後の講評の様子

面接終了後、模擬面接を受けた学生は「鋭い質問をしていただき、実践を想定した模擬面接となったと思う」「想定していなかった質問が来ると頭が真っ白になってしまうのでしっかり準備していきたいです」と語り、特に印象に残ったのは、「難しい質問は、自分が答えやすいように置き換える」という教授のアドバイスだったそうです。学生へのメッセージとして「自己分析をしっかりすることは大切。そして、大学生活の経験として、何をした、のみではなく、何を学んだかも話せるとよいと思います」と話してくれました。


法学部ではこのように、公務員志望者に向けて、実践的かつ専門的なサポートを提供しています。一般的な模擬面接では得られない、リアルな経験ができる貴重な機会です。公務員を目指す皆さんは、ぜひ積極的に参加してみてはいかがでしょうか。