学部の授業以外にも活躍の場を求めて積極的に取り組む学生を紹介する本企画。
今回は、台湾の輔仁大学への交換留学を終えた、国際関係学部4年次 岸本 大樹さんに話を聞きました。
1.なぜ留学先に輔仁大学を選びましたか?
大きく3つあります。1つ目は、将来台湾や中国など中華圏で働くという夢を実現するために、「台中関係」についてより当事者の立場を踏まえた上で理解する必要があったからです。2つ目は、アジアで初めて同性婚が認められるなど、マイノリティに比較的寛容で多様な人々を受け入れる台湾の風土に触れてみたかったためです。3つ目は、中学生の頃に初めて訪れた台湾に魅了され、それからずっとこの地で長く暮らしてみたいという思いがあったので輔仁大学を選びました。



2.留学期間のスケジュールを教えてください。
2024年9月2日 | 台北到着 |
9月4日 | オリエンテーション |
9月9日 | 1stSemester開始 |
12月28日 | 1stSemester終了 |
2025年2月13日 | オリエンテーション |
2月17日 | 2ndSemester開始 |
6月7日 | 2ndSemester終了 |
6月24日 | 帰国 |



3.留学先で履修した授業科目や授業の様子を教えてください
私はInternational Relations,Global Outlook,Introduction to Sustainability Management,などといった授業を履修しました。中でもGlobal Outlookでは、生徒同士のコミュニケーションが非常に重視され、ほぼ毎回一つの課題に対してペアあるいはグループで答えを出すことが求められました。時にはクラス全体を2つのグループに分け、一つの世界的な議題に対して議論を行うこともありました。議論全体の流れを正確に掴み、その上で自分の意見を英語で発表するのは冷や汗をかくほど緊張しましたが、なんとかやり遂げることができました。



4.留学期間で心に残っているエピソードを教えてください
留学生達との交流が印象に残っています。元々私は内向的な性格で、人から自分はどう見えるかを過度に意識し、自分の言いたいことも言えないことが多々ありました。しかし、留学先では日本人含め圧倒的に外交的な人が多く、最初は「なんなんだこいつらは」と戸惑うこともありましたが、その個人・コミュニティの人を惹きつける力は絶大で、少しずつその雰囲気にも慣れ、好きになっていきました。本当に、人に恵まれたと思っていますし、僕に関わってくれた全ての人に感謝しています。



5.留学前に立てた目標は、留学中に達成できましたか
ある程度達成できたと思います。私は留学前、英語・中国語能力向上の他に6つやりたいことを決めました。その中で3つ(年越しイベント参加・深い相談ができるくらいの外国人の友人を5人つくるなど)は達成できましたが、残り3つは達成できませんでした。ただ、夢は10個言って1つでも実現すれば「夢を叶えた」と言えるのでそれでよしです!



6.今後の抱負や、帰国後新しくチャレンジしていることを教えてください
今後は、留学中に養われた英語・中国語能力を維持・向上させていきながら、+αで専門知識を習得したいと考えています。台湾・中国をはじめとする中華圏への理解を深めつつ、ITや金融など、今後のキャリア形成につながる分野も学習していきたいです。また、留学で出会った留学生達の国も訪れたいです。イタリア、フランス、スペイン、アメリカ、など彼らの土地に赴き、その考え方の源泉にいつか触れてみたいと思っています。


7.これから留学を考えている皆さんへメッセージ、アドバイスをお願いします!
「積極的に動く」これを意識するだけで留学は自然と楽しいものになると思います。もちろん適度に休息は必要ですが、意識的に学び、体験する姿勢を持つだけで得るものは格段に大きくなります。実際、僕も異なる考え方や異文化に多く触れ、自分がこれまで培ってきた価値観を引き剥がす感覚に陥ることもありました。ただ、その経験があったからこそ留学前と後で見える景色は変わり、他者を受け入れ、少しずつ自分に自信を持てるようになりました。内向的で、かつ吃音症を持つ僕ですが、心から「良かった」と思える留学でした。留学の形は人によって様々ですが、どのような形であっても大きな価値となり、一生の財産になります。皆さんの留学が実り多いものになりますように、応援しています。

