2025.01.28

海外FRで魅せられたタスマニアへ再び!多様性と大自然に満ちた留学先で見つけた自分の居場所

学部の授業以外にも活躍の場を求めて積極的に取り組む学生を紹介する本企画。

今回は、オーストラリアのタスマニア大学 への交換留学を終えた、国際関係学部3年次 長岡 佳希さんに話を聞きました。

なぜ留学先にタスマニア大学を選びましたか?

留学先にタスマニア大学を選択したのは、1年次にフィールドリサーチで訪れた際に、なんて自然豊かで国際色豊かな大学なんだろうと思ったからです。当時自分たちをガイドしてくださった学生スタッフ全員のバックグランドがまさに多様性と言っていいほど、英語圏出身ではない人たちで構成されていました。たった3週間の経験でしたが、僕も彼らのように世界にルーツを持つ人たちと学習に励みたいと意欲を掻き立てられました。また同時期にタスマニア大学からの交換留学募集が行われていたために、この大学へ交換留学をしようと決めました。

オーストラリアに来てからビーチが好きになりました

welcome dinner の際の写真

人生初オーロラで感動

留学期間のスケジュールを教えてください

授業自体は2月末から開始予定だったのですが、寮には布団や調理器具、食器、または調味料などなく、本当にゼロからのスタートであると告知されていたので、準備をする余裕を持って2月初旬ごろに現地での生活を開始しました。テスト期間を含め6月初旬には、初めのセメスターが終了し7月後半まで約1月半ほどの冬休みに入りました。2セメスター目は7月末から11月初旬までと前期と同じような周期で行われました。

2024年2月8日 タスマニア到着
2月19日 オリエンテーションウィーク
2月26日 1st セメスター開始 
6月19日~7月19日 semester break
7月22日 2nd セメスター開始
11月13日 セメスター終了
12月8日 帰国

2ndセメスター終了後に訪れたハイキング。この頂上まで登りました。

頂上から見える景色

留学先で履修した授業科目や授業の様子を教えてください

特に印象に残っている授業は、秋学期に受けたorder,violence,justiceという授業です。国際的な審判を行う際に、不正義を罰するには正義を優先すべきなのか、それとも正義を優先するよりも国際秩序を乱さないようにすべきなのか、まさに国際社会が無政府状態であるからこそ、関与する各国の思惑とそれぞれが担い協調する正義がぶつかり合うことで、より国際的な問題は複雑化しています。中でもinternational humanitarian law やresponsibility to protect、そしてICJやICCといった国際機関は、加盟国家が協力的にならない限り施行することが困難なものや各国家のエゴや対立国に対する先入観を持ってしまうことで、うまく国際システムと噛み合わず罰することができないジレンマ的状況があるのは明らかです。ただその中でも、審判に迫られる際何が最適解であり、国際社会に秩序と平和をもたらし共存をもたらすのか、悪しきを正当化せず罰することができるのかということなどについて深く考えさせられる授業内容でした。

留学期間で心に残っているエピソードを教えてください

たくさんのことを経験してきた中で、留学期間心に残った出来事は、自分の居場所を見つけることができたことです。留学生活開始後、新たな生活に馴染むことができなかったり、友人関係をゼロから構築することの困難さなど、慣れないことばかりに追われる毎日に疲れ、精神的にも肉体的にも疲弊する日々が多かったように感じます。その中でもルームメイトと毎週土曜日に行っていた小さなパーティーでは、みんなでご飯を食べ、映画を見たりボードゲームをしたりすることで、自然と彼らと親密な関係を築くことができていったように感じました。またルームメイトの一人に誘われ参加したカトリックコミュニティーにおいても、毎度みんなに温かく接してもらい、それらの場所が自分自身でいられる心地よい場所へと徐々に変化していきました。

ピザを生地から作って腹一杯食べました

シドニー旅行 with ルームメイト親戚と

1日ハイキングに。あいにく天気は霧と雨で視界は悪かったですが、頂上到達後雲が晴れ見晴らしがすごく良かったです。

Christian communityでの最後の食事会

留学前に立てた目標は、留学中に達成できましたか

目標達成率については大方達成できたと思います。というのも、授業内容やエッセイ課題によってたくさんの本や記事を読む必要があり、その際できるだけ国際関係における自身の関心のある分野に寄り添って内容理解を深めることができたからです。また生活スタイルや慣れない環境への適応という点で時間はかかりましたが、2セメスター目からは授業内容をより深めるために、予習だけでなく、授業後の復習を数回行うことで、内容理解をより深められたと思います。

景色はいいですが、当初は何もなく独房のような部屋かと思いました

寮の窓から見える景色

太鼓の達人をみんなでしていました

ビーチに泳ぎに行きました

今後の抱負や、帰国後新しくチャレンジしていることを教えてください

今後の抱負は、希望の進路に進めるよう英語力をさらに磨きつつ、勉強に励んでいます。留学経験を経て、いまだ自分が苦手なことへ意欲的に参加すること、逆に経験してきたからこそ妥協せずに取り組むことができるものなど、より一層明白になりました。特に自身の知識を深め、それを卒業論文や今後の進路に生かしていくためには英語で専門書を読解することが必要不可欠です。また学習最中には自身がどう思うかなどメモを取ることもあり、それぞれの要所に対して自分なりの意見を持っておきたいと考えるようにもなりました。なので、帰国後以降は苦手だと思う分野を克服しつつ、新たに自分で開拓していける箇所へ焦点も当て、勉強に励んでいます。

おそらくパディメロンと思われる野生動物

毎週土曜日に行われているサラマンカマーケット

親友と言っていいほど仲が深まったルームメイトの一人

これから留学を考えている皆さんへメッセージ、アドバイスをお願いします!

もちろん留学生活には多くの楽しいことが待ち受けています。が、その反面つらいことが多いのも事実です。慣れない生活や勉強スタイルの違い、大きく異なる言語の壁は、高いハードルに違いありません。しかし、乗り越えた先にある自分で手に入れたものは、学生生活において代えがたい経験になるに違いありませんし、何よりもその経験が自分自身の新たな力になると思います。また、僕自身も身に染みたことは、海外にいるだけでなく、海外の学生たちと過ごすことで、自分の物差し、見方に大きな変化を与え、考え方を変化させ、より広い視野で物事を見ることも可能にすると思います。留学生活は、新しいことに満ち満ちている日々であるのは間違いありません。できる時に、たくさんのことを経験し、見て、聴き、学び、感じることはきっといい経験になると信じています!!

新人類誕生:山頂に到達で歓喜

ルームメイトと毎週するパーティーでは、冬の期間よくワインを飲んでいました

ハイキングの頂上から 広大な自然を体験して疲れが吹っ飛びました

オーストラリアに来てからビーチ好きに!