国際交流センター長からのメッセージ
京都産業大学が設立されて半世紀以上になります。日本の高度経済成長期からバブル期、停滞期、そして現在の人口減少期を通して本学は一貫して発展し続け、常に海外との交換留学や研究交流などに力を入れてきました。大学や日本の個別的事情が、世界的なグローバル化の結果だと言うことができるのではないでしょうか。そして、交流活動のさらなる活性化を図るために1998年に立ち上げられたのが国際交流センターです。
国際交流センターでは、来日する留学生や海外へと向かう京産大生への幅広い支援を行います。また、留学生を交えた交流イベントや学生の海外への関心を高めたり理解を深めたりする講演会や説明会などを企画・実施します。学生の皆様が在学中に日本を取り巻くより広い世界について意識すること、触れること、体験することができるように、高度な専門知識と豊富な経験を持つスタッフが日々頑張っています。
例年ですと数百名の留学生を受け入れ、さらに多くの京産大生を送り出すサポートを本センターで行いますが、2020年度は様々な意味での例外的な年となりました。多くの国や地域との往来が困難となり、通常の送り出しや受け入れができず、現在は国境を越えた行き来の再開を待ちながら準備をしたり、新たなオンラインでの交流のあり方を探ったりしています。
学生の皆様はひょっとしたら「国際交流」をすることで自分探しができたり、自分の労働力としての市場価値を高めたりすることができると考えているかもしれません。そういう側面ももちろんありますが、国際交流は実は国家政策とも深く結びついています。世界各国が平和的に共存するためにお互いをよりよく知ることが大切だとされ、冷戦中に楽団や学生団やスポーツチームなどが国境を越えて市民レベルでの交流に参加するようになりました。対立や紛争が消えない現代世界においてもなお、このような国際交流の意義は依然として大きいものだと考えられます。
もちろん、国際交流には経済的な側面もあります。国境を越えて人々がつながりあい、互いを触発することで新たなビジネスチャンスが創出されたり予想外の発明が生み出されたりすることも期待されます。マスプロ型産業資本主義の時代が終わりクリエイティブな資本主義の時代に入ったとされている今日、こうした可能性はますます重視されるでしょう。
そして、言うまでもないことですが、大学などの教育研究機関では、学生や教員や事務職員の国境を越えた交流を通して教育機関としての発展や向上のみならず、参加者個人の多面的な成長を期待しています。
これからの世界を生き抜いていかなければならない学生の皆様にとって、この個人としての成長や可能性の最大化が何よりも重要に思えるかもしれません。ただ、個人や大学の成長や発展が結局は世界そのもののあり方を規定する要素でもある、と言うことができます。だから、国際交流をすることが国際貢献をすることでもある、と言ってもいいかもしれません。
国際交流センターでは、来日する留学生や海外へと向かう京産大生への幅広い支援を行います。また、留学生を交えた交流イベントや学生の海外への関心を高めたり理解を深めたりする講演会や説明会などを企画・実施します。学生の皆様が在学中に日本を取り巻くより広い世界について意識すること、触れること、体験することができるように、高度な専門知識と豊富な経験を持つスタッフが日々頑張っています。
例年ですと数百名の留学生を受け入れ、さらに多くの京産大生を送り出すサポートを本センターで行いますが、2020年度は様々な意味での例外的な年となりました。多くの国や地域との往来が困難となり、通常の送り出しや受け入れができず、現在は国境を越えた行き来の再開を待ちながら準備をしたり、新たなオンラインでの交流のあり方を探ったりしています。
学生の皆様はひょっとしたら「国際交流」をすることで自分探しができたり、自分の労働力としての市場価値を高めたりすることができると考えているかもしれません。そういう側面ももちろんありますが、国際交流は実は国家政策とも深く結びついています。世界各国が平和的に共存するためにお互いをよりよく知ることが大切だとされ、冷戦中に楽団や学生団やスポーツチームなどが国境を越えて市民レベルでの交流に参加するようになりました。対立や紛争が消えない現代世界においてもなお、このような国際交流の意義は依然として大きいものだと考えられます。
もちろん、国際交流には経済的な側面もあります。国境を越えて人々がつながりあい、互いを触発することで新たなビジネスチャンスが創出されたり予想外の発明が生み出されたりすることも期待されます。マスプロ型産業資本主義の時代が終わりクリエイティブな資本主義の時代に入ったとされている今日、こうした可能性はますます重視されるでしょう。
そして、言うまでもないことですが、大学などの教育研究機関では、学生や教員や事務職員の国境を越えた交流を通して教育機関としての発展や向上のみならず、参加者個人の多面的な成長を期待しています。
これからの世界を生き抜いていかなければならない学生の皆様にとって、この個人としての成長や可能性の最大化が何よりも重要に思えるかもしれません。ただ、個人や大学の成長や発展が結局は世界そのもののあり方を規定する要素でもある、と言うことができます。だから、国際交流をすることが国際貢献をすることでもある、と言ってもいいかもしれません。