研究科長メッセージ

まだ見ぬ新しい情報学の世界を開拓する旅へようこそ

大学院 先端情報学研究科長 奥田 次郎

情報化社会の高度化と多様性が拡がるなか、それを支える高度な専門技術者に加えて、新しい情報科学の理論や応用技術の研究の必要性が増しています。独立行政法人情報処理推進機構が刊行する「IT人材白書2020」によると、企業のIT人材に対する過不足感は、人材の“量”よりもむしろ“質”において大幅に不足していると捉える割合が、近年増加しています。つまり、大学の学部で基礎的な情報科学の知識とスキルを学んだ後も、さらにその“質”を高めるための努力が、強く求められていると言えます。より根源的には、既に確立している理論や技術に留まらず、新しい原理や応用可能性を切り拓く研究に挑戦してゆくことが、これからの未来を担う人材に真に求められている姿と言えるでしょう。京都産業大学大学院の先端情報学研究科は、まさにそのような研究への挑戦の場です。

挑戦である限りは、必ず成功するという保証はありません。どのような研究も、その道程は険しく厳しいものです。しかし、それ故に楽しくもあります。その楽しさは、研究に没頭し続けた者のみが手にする特権です。新しい研究を成就させる喜び、学会で発表して議論を交わすことで得られる新たな気づきと知的な興奮、自身の研究成果が後世に残り人々に影響を与えてゆく驚き、そして何より世界中の研究者と年齢や立場を超えて仲間になることの嬉しさを、皆さんと共に分かち合いたい、それが私たちの心からの願いの1つです。

大学院で学修を進めるとともに独自の研究成果を論文にまとめて認められることで、修士や博士の学位を得ることができます。これは、日本国内のみならず、世界中で通用する、皆さん独自の価値の証となります。お金には決して換えられません。長い人生の旅の中で、必ずや皆さんを助け、導いてくれる、心強い灯となるでしょう。先端情報学研究科では、皆さんの価値を高めてくれるであろう、研究への挑戦を後押しできる、優れた教育課程、充実した研究環境、そして最も重要なことは、熱意溢れる教授たちが、皆さんを今か今かと待ち望んでいます。

この先端情報学研究科で、世の中を変える新しい情報学の開拓への旅を、一緒に楽しみませんか。

大学院 先端情報学研究科長
奥田 次郎

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