外国語学研究科 教育研究上の目的と3つのポリシー

平成29年度以前入学生

英米語学専攻 修士課程

教育研究上の目的

英語教育の実践、その基盤となる学問諸分野の研究、また英語教育に関連する専門職の職務遂行にあたって、専門的知識と日・英語の高いコミュニケーション能力に支えられた課題分析力と問題解決力を駆使し、強い倫理観と信念をもってよりよい社会・システム構築のために貢献し続けられる人材の養成を目的とします。

ディプロマ・ポリシー

本課程の教育研究上の目的を踏まえ、次の素養を身に付けるために、外国語学研究科が定めるカリキュラム(教育課程)により学修し、研究科が定める修了要件を満たした者に、修了を認定し「修士(英米語学)」の学位を授与します。

  1. 英語教育学およびその基盤となる学問分野について体系的な知識を有する。
  2. 英語圏の文化・文学や歴史など、英語教育と密接に関わる分野について、幅広い知識と的確な理解力を有する。
  3. 英語および日本語で書かれた専門書・学術論文の内容を正確に理解する技能を有する。
  4. 英語教育の実践、その基盤となる学問諸分野の研究、また英語教育に関連する専門職の職務遂行に必要十分な、総合的英語運用能力を有する。
  5. 研究課題を適切に設定し、必要な資料・データを適切に収集・整理・分析し、論理的に結論を導く技能を有する。
  6. 他者の意見に耳を傾けつつ、場面に応じた適切な方法で自己の主張とその根拠を伝達できる技能を有する。
  7. 専門的知識と高い倫理観に支えられた信念をもち、よりよい社会・システムを構築するために貢献し続けようという意志を有する。

カリキュラム・ポリシー

ディプロマ・ポリシー(修了認定・学位授与)に掲げる目標を達成するために、以下の5つの科目群を設けています。

  1. 英語教育学
  2. 言語学・応用言語学
  3. 英米文化学・文学
  4. 英語教育フィールド・リサーチ
  5. 研究指導

専門的知識涵養の中核となる「英語教育学」と「言語学・応用言語学」科目群では、それぞれの授業テーマについて「〇〇研究」、「〇〇セミナー」、「〇〇発展セミナー」の3科目を開講し、基礎から応用へと段階的かつ体系的に学ぶことができる教育課程を編成しています。

教育内容、教育方法、学修成果の評価については、以下のように定めます。

1.教育内容
①英語教育学、②言語学・応用言語学:

「英語教育学」と「言語学・応用言語学」の方法論、仮説構築の基盤となる資料・データの収集・整理・分析手法、基本的研究成果についての体系的かつ応用可能な知識を身に付けることを目的とし、基礎的事項から応用的な内容へと段階を追って指導を行います。(ディプロマ・ポリシー1. 3. 4. 5. 6. 7. に対応)

③英米文化学・文学:

英語圏の文化・文学や歴史などについての幅広い知識と的確な理解力を身に付けるための指導を行います。(ディプロマ・ポリシー2. 3. 4. 6. 7. に対応)

④英語教育フィールド・リサーチ

国内外の英語教育現場の実状を知り、授業で学んだ理論の実践手法を調査・研究することを目的とし、調査課題の設定と調査手法の選択、調査結果分析と報告書執筆の指導を行います。(ディプロマ・ポリシー4. 5. 6. 7. に対応)

⑤研究指導:

「研究指導」では学修の集大成として、独創的で有意義な修士論文(または課題研究報告書)を完成させることを目的に、論文執筆のあらゆる段階できめ細かい個別指導を行います。また、研究テーマが2分野にまたがる場合など、学生からの履修申請を受けて開講される「特別演習」では、研究指導教員とは別の教員が、研究遂行のための専門的指導を行います。(ディプロマ・ポリシー1. 3. 4. 5. 6. 7. に対応)

2.教育方法

すべての科目で、学生に主体的な学びを要求する双方向授業を行います。学生は事前に英語で書かれたものを含む専門書・学術論文を読み、授業でその内容を報告すること、あるいは、指示された方法で資料・データの収集・整理・分析を行い、その結果をわかりやすく説明し、その理論的示唆に関する議論に積極的に参加することを求められます。多くの授業担当者は英語で授業を行い、学生も可能な限り英語を使用することが求められます。また、調査・研究報告書の提出を課し、その執筆過程の指導を行うことにより、研究遂行に必要な「分析力」と「論じる力」を育てます。(ディプロマ・ポ リシー1.~5.)

授業担当者が各学生の学修状況を常に見守り、授業担当者が連絡を取り合って、取り上げるテーマや課題設定を可能な範囲で調整することにより、「各学生に対する教育内容」の適正化を図っています。

1年次の春学期開始時に、各学生が研究指導教員の指導のもと「研究指導計画書」を作成し、「研究科会議」でその内容について協議することにより、教育内容・方法の適正化を図っています。
2年次の秋学期に「修士論文中間発表会」を行い、研究指導者や「特別演習」担当者以外の教員からもアドバイスを得られる機会を設けています。

3.学修成果の評価

各科目の学修成果の評価は、各科目のシラバスに定める評価方法・基準により行います。修士論文は、以下の項目について総合的に評価します。

  1. 研究テーマの学術的意義
  2. 研究内容、成果の独創性
  3. 倫理性
  4. 先行研究の調査と理解の適切性
  5. 研究方法選択の適切性
  6. 提示されているデータや資料の量と質、かつその分析や解釈の適切性
  7. 結論に至る議論の過程の論理性、実証性
  8. 論文の形式、構成、表現の適切性

課題研究報告書は、英語教育に関する実践的報告に限るものとし、以下の項目について総合的に評価します。

  1. 問題提示の明確さと意義
  2. 課題設定の適切性
  3. 倫理性
  4. 教育現場の現状と問題点に関する理解
  5. 調査方法選択の適切性
  6. 調査結果の分析と解釈の適切性
  7. 結論に至る議論の過程の論理性、実証性
  8. 報告書の形式、構成、表現の適切性

最終試験は修士論文(または課題研究報告書)の口頭試問によってこれに代え、以下の項目について総合的に評価します。

  1. 専門分野の理論についての体系的知識
  2. 関連分野についての幅広い知識
  3. 課題を設定し、データや資料を実証的・論理的に分析し、解決案を提示する技能
  4. 高いレベルの、総合的英語運用能力
  5. よりよい社会・システムを構築するために貢献し続けようという意志

アドミッション・ポリシー

2年間の教育課程ですべての入学者が、ディプロマ・ポリシーに定めたレベルに到達できるように、次の素養をもった学生を求めます。

  1. 英語教育学もしくはその基盤となる学問分野の理論を深く学び、研究したいという、強い探求心を有する人。
  2. 英語教育学もしくはその基盤となる学問分野の理論に関して基礎的知識を有する人。
  3. データを適切に整理・分析し、分析結果を総合して論理的に結論を導くことができる、基本的能力を有する人。
  4. 日本語および英語で書かれた専門的文献を読み、その内容が正確に理解できる読解力を有する人。
  5. 英語での講義・説明を理解し、議論に参加できる英語運用能力を有する人。
  6. 修得した専門知識を社会貢献につなげようという強い意志を有する人。

入学者選抜は上記の要件を評価できるよう、多様な方法を用いて実施します。また特徴的な入学者選抜として、中学校・高等学校の現役英語教員を対象とした「社会人推薦入試」を実施します。

中国語学専攻 修士課程

教育研究上の目的

京都産業大学の教育研究上の目的を受けて、外国語学研究科中国語学専攻では以下のとおり教育研究上の目的を定めています。
中国語学専攻では、漢字文化圏に位置する東アジアの言語と文化を深く考察できる人材の養成を目的としています。
中国語は古来より東アジアの共通語として漢字文化圏の形成に決定的な役割を果たしてきました。現代にあっても東アジアの言語文化の交渉の歴史に対する深い理解は、この地域の安寧と繁栄にとって必要不可欠な認識基盤となっています。
中国語学専攻は、東アジアの一員として中国語学の通時的研究と共時的研究それに中国文化研究を主軸に据えて、日中語対照研究や日中比較文化研究等を展開しています。
中国語学専攻では、修士教育課程を通じて高度な中国語運用能力と専門性、深い学識と幅広い教養、そして課題解決の技能と企画力を身につけて、中国語教員や司法通訳等の高度専門職業人として、教育・文化、経済・産業等社会の各分野で活躍できる人材の養成を目的としています。

ディプロマ・ポリシー

本課程の教育研究上の目的を踏まえ、外国語学研究科中国語学専攻では以下のとおりディプロマ・ポリシーを定めています。

中国語学専攻では、中国語学の体系的知識に基づき東アジアの言語文化を研究するために必要な「学識・教養」、「専攻語運用能力」、「技能・企画力」の3つのカテゴリーについて以下の「学修目標」を設定しており、それらの目標を達成したと判定された学生に「修士(中国語学)」の学位を授与します。

  1. 中国語学または中国文化に関する研究テーマについて、関連する言語資料・その他各種データ・文献を的確に収集・調査・分析することができる。(「技能・企画力」)
  2. コンピュータ上での言語資料や文献の情報処理またはデータの統計処理をする能力を身に付けている。(「技能・企画力」)
  3. すべての授業の中で、中国語の文献や資料を正確に読解して明確な問題意識をもって議論ができる。(「専攻語運用能力」)
  4. 留学生は高度な日本語運用能力を身に付けている。(「専攻語運用能力」)
  5. 国内外の中国語研究または漢字文化圏である東アジアの言語文化に関して、多角的で幅広い興味や関心・教養を身に付けている。(「学識・教養」)
  6. 現代・古代中国語および中国文化・文学、あるいは東アジア語文交渉史等に関する理論と方法論に精通している。(「学識・教養」)
  7. 自分の専門分野で課題を設定し、独創性、実証性、論理性、明瞭性等の要件を満たした論文の形で設定課題を解決できる。(「技能・企画力」)
  8. 論理的で説得力のある研究発表に必要なコミュニケーション能力を身に付けている。(「技能・企画力」)
  9. グローバル社会で主体的に貢献するために研究者としての高い倫理観を身に付けている。(「技能・企画力」)

カリキュラム・ポリシー

中国語学専攻では、ディプロマ・ポリシーに掲げる学修目標を達成するために、以下のとおりカリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施の方針)を定めています。

中国語学専攻では、研究分野の科目群を体系的に編成し、研究の集大成である学位論文を作成するために研究指導の科目を設けています。さらに関連する分野の科目を柔軟に組み入れて、司法通訳等の高度専門職業人の養成にも対応しています。
授業科目の単位認定は、筆記試験、口頭試験もしくは研究報告によって行います。学位論文の審査と最終試験は評価基準を定めています。
カリキュラムについては、科目群のステップ化や履修体系図等を用いて体系性や履修モデルを明示しています。個々の授業におけるマン・ツー・マン指導やアンケート調査で得られるカリキュラムに対する学生からの意見・要望等により、カリキュラムの検証と改革を行います。中国語学専攻が提供しているカリキュラムの教育成果を自己点検・評価することで、カリキュラムの適正化を図っています。

中国語学専攻の教育内容、教育方法、学修成果の評価については以下のとおり定めています。

1.教育内容

中国語学専攻では、履修体系図に示されているように、研究分野として5 つの科目群を設けて教育研究を行います。

  1. 中国語学(共時的研究)
  2. 中国語学(通時的研究)
  3. 中国語学(総合研究)
  4. 中国文学
  5. 中国文化

それぞれの科目群は「研究」、「セミナー」、「発展セミナー」、「特講」の4つの段階に編成し、基礎から応用へと段階的かつ体系的な履修を実現しています
学位論文の作成を指導するために「研究指導」の科目を設けています。

また、広い視野を身に付けるために関連する分野として中国語通訳・翻訳研究の科目を開設しています。

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2.教育方法

中国語学専攻では、すべての科目で学生に主体的な学びを要求する双方向授業を行います。また、履修体系図に示されているように、5つの研究分野の科目群を、「研究」、「セミナー」、「発展セミナー」、「特講」の4つの段階を踏んで基礎から応用へ体系的に履修できます。
学生の学位論文作成の指導については、研究指導の授業科目の中で、1名の学生に対し1名の指導教員が担当しますが、指定された指導教員以外にも、外国語学研究科所属の全教員に指導を求めることができます。
学生の多様な目的意識と学問的興味に対応するために設けた複数の関連分野の科目群では、受講学生の既習レベルに柔軟に即応して履修できます。

3.学修成果の評価

中国語学専攻で開設している各授業科目の学修成果の評価は、各科目のシラバスに定める評価方法・基準により行います。
中国語学専攻では、学位授与の評価基準は以下のとおり定めています。

(1)学位論文の審査の評価基準

中国語学専攻の修士論文は、以下の項目についての評価を総合して審査します。

  1. 研究テーマの学術的意義
  2. 研究内容、成果の独創性
  3. 倫理性
  4. 先行研究の調査と理解の適切性
  5. 研究方法選択の適切性
  6. 提示されているデータや資史料の量と質、かつその分析や解釈の適切性
  7. 結論に至る議論の過程の論理性、実証性
  8. 論文の形式、構成、表現の適切性
(2)特定の課題についての研究の成果(課題研究報告書)の審査の基準

中国語学専攻の課題研究報告書は、以下の項目についての評価を総合して審査します。

  1. 問題提示の明確さと意義
  2. 課題設定の適切性
  3. 倫理性
  4. 調査方法選択の適切性
  5. 調査結果の分析と解釈の適切性
  6. 結論に至る議論の過程の論理性、実証性
  7. 報告書の形式、構成、表現の適切性
(3)最終試験の評価基準

中国語学専攻の最終試験は、修士論文または課題研究報告書の口頭試問によってこれに代え、以下の項目について総合的に判定します。

  1. 専門分野の研究についての体系的知識
  2. 関連分野についての幅広い知識
  3. 課題を設定し、論理的に分析し、解決する技能
  4. 高度な中国語読解運用能力
  5. グローバル社会の中で主体的に貢献するための研究者としての高い倫理観

アドミッション・ポリシー

2年間の教育課程ですべての入学者が、ディプロマ・ポリシーに定めたレベルに到達できるように、次の素養を持った学生を求めます。

  1. 入学までに中国語学および中国文化に関わる科目を履修している。
  2. 特定の研究テーマについて文献や資料を収集・分析することができる。
  3. コンピュータ上での言語情報処理についての基礎的知識を有する。
  4. 留学生はN1相当の日本語運用能力を有する。
  5. コミュニケーションを図るための中国語と日本語の運用能力を有する。
  6. 中国語、中国文化および東アジアの言語文化に関して興味・関心および教養を有している。
  7. 中国語学・中国文化・中国文学等に関する理論の基礎的知識を有する。
  8. グローバル社会で主体的に貢献するために深く研究する探究心を有する。

入学者選抜は上記の要件を評価できるよう、多様な方法を用いて実施します。

言語学専攻 修士課程

教育研究上の目的

本課程は、言語学の知識を基にして特定の言語を深く考察し、その知見を言語学のさらなる理解と活用に生かします。
また、専門的知識と専攻言語の高いコミュニケーション能力に支えられた課題分析力と問題解決力を駆使し、強い倫理観と信念をもって、よりよい社会・システム構築のために貢献し続けられる人材を養成します。

ディプロマ・ポリシー

本課程の教育研究上の目的を踏まえ、外国語学研究科が定めるカリキュラムを学修し、以下の素養を身に付け、研究科が定める修了要件を満たした者を修了認定し、「修士(言語学)」の学位を授与します。

  1. 専攻語および言語学についての体系的な知識
  2. 専攻語、英語などで書かれた専門書・学術論文の内容を正確に理解する技能
  3. 研究課題を適切に設定し、必要な資料・データを適切に収集・整理・分析し、論理的に結論を導く技能
  4. 言語の考察を通じて、その言語にかかわる文化や社会を理解する能力
  5. 専攻語と言語学の知識を駆使して、国内外の実務の世界で指導的な立場に立って活躍できる力

カリキュラム・ポリシー

ディプロマ・ポリシー(修了認定・学位授与)に掲げる目標を達成するために、以下の7つの科目群を設けています。

  1. 記述言語学
  2. 歴史言語学
  3. 対照言語学
  4. 応用言語学
  5. 意味論・語用論
  6. 日本語学
  7. 研究指導

言語学の理論面で、①から⑥の科目群を設け、それぞれ「研究」「セミナー」「発展セミナー」「特講」のように基礎から応用へと段階的、体系的に学べる教育課程を編成しています。また、多様な言語や言語研究におけるコンピュータの利用方法を学ぶことができます。研究の集大成である修士論文を作成するための⑦研究指導の科目も設けています。

教育内容、教育方法、学修成果の評価については、以下のように定めています。

1.教育内容
①記述言語学 ②歴史言語学 ③対照言語学 ④応用言語学 ⑤意味論・語用論 ⑥日本語学

「記述言語学」、「歴史言語学」、「対照言語学」、「応用言語学」、「意味論・語用論」、「日本語学」における(ⅰ)方法論、(ⅱ)仮説構築の基盤となる資料・データの収集・整理・分析に関する手法、(ⅲ)基本的研究成果についての体系的かつ応用可能な知識等々を目的とし、基礎的事項から応用的な内容へと段階を追って指導を行います。(ディプロマ・ポリシー 1. 3. 4. 5.に対応)

⑦研究指導

「研究指導」では学修の集大成として、独創的で有意義な修士論文を完成させることを目的に、論文執筆のあらゆる段階において、研究指導教員だけでなく、必要に応じて各言語の専門教員も含めた学際的な指導が行われます。(ディプロマ・ポリシー 1. 2. 3. 4. 5. に対応)

2.教育方法

すべての科目で、学生に主体的な学びを要求する双方向授業を行う。学生は事前に専攻語で書かれたものを含む専門書・学術論文を読み、授業でその内容を報告すること、あるいは、指示された方法で資料・データの収集・整理・分析を行い、その結果をわかりやすく説明し、その理論的示唆に関する議論に積極的に参加することが求められます。これらのことにより、研究遂行に必要な「分析力」と「論じる力」を育てます。(ディプロマ・ポリシー1.~5.)

授業担当者が各学生の学修状況を常に見守り、授業担当者が連絡を取り合って、取り上げるテーマや課題設定を可能な範囲で調整することにより、「各学生に対する教育内容」の適正化を図っています。
1年次の春学期開始時に、各学生が研究指導教員の指導のもと「研究指導計画書」を作成し、「研究科会議」でその内容について協議することにより、教育内容・方法の妥当性を図っています。
2年次の秋学期に「修士論文中間発表会」を行い、研究指導者や各言語の専門教員からもアドバイスを得られる機会を設けています。

3.学修成果の評価

各科目の学修成果の評価は、各科目のシラバスに定める評価方法・基準により行います。

修士論文は、以下の項目について総合的に評価します。

  1. 研究テーマの学術的意義
  2. 研究内容、成果の独創性
  3. 倫理性
  4. 先行研究の調査と理解の適切性
  5. 研究方法選択の適切性
  6. 提示されているデータや資料の量と質、かつその分析や解釈の適切性
  7. 結論に至る議論の過程の論理性、実証性
  8. 論文の形式、構成、表現の適切性

最終試験は修士論文の口頭試問によってこれに代え、以下の項目について総合的に評価します。

  1. 専門分野の理論についての体系的知識
  2. 関連分野についての幅広い知識
  3. 課題を設定し、データや資料を実証的・論理的に分析し、解決案を提示する技能
  4. 高いレベルの、総合的英語または専攻語の運用能力
  5. よりよい社会・システムを構築するために貢献し続ける意志

アドミッション・ポリシー

2年間の教育課程ですべての入学者が、ディプロマ・ポリシーに定めたレベルに到達できるように、以下の素養を持った学生を求めます。

  1. 言語学もしくはその基盤となる学問分野の理論を深く学び、人間言語を客観的に分析する強い探求心
  2. 言語学もしくはその基盤となる学問分野の理論に関しての基礎的知識
  3. データを適切に整理・分析し、分析結果を総合して論理的に結論を導くことができる基本的能力
  4. 日本語または英語で書かれた専門的文献を読み、その内容が正確に理解できる読解力
  5. 言語の考察を通してその背景に存在する言語文化への多面的な理解力

入学者選抜は上記の要件を評価できるよう、多様な方法を用いて実施します。