数理・データサイエンス・AI教育

「データ駆動型社会」で求められる素養を身につける。

現実空間のあらゆるモノゴトをデジタルでむすび、そこから収集した膨大な“データ”をAI(人工知能)により価値のある“情報”に転換し、これを基盤に、人びとの生活をより豊かにするための新しいサービスや産業を創出していく「Society 5.0」に、社会が移行しています。
データが価値の源泉となる「データ駆動型社会」といわれる時代、将来の社会を担って立つ人材には、学部の学びで獲得する専門知に加えて、データ・AIと社会の関係を理解し、AIを活用していくための知識・技術も求められます。
本学では、デジタル社会で必要となるデータ・AIの素養を修得するためのデータサイエンス科目として、2021(令和3)年度からリテラシー(基礎)レベルとして「データ・AIと社会」を開講しています。
2023(令和5)年度からは、共通教育科目に「データサイエンス科目群」を設け、リテラシーレベルに続く科目を新たに設置し、基礎から応用基礎レベルまで段階的・体系的に学ぶことのできる機会を、全学部・全学年に広く提供していきます。

リテラシーレベル科目「データ・AIと社会」

授業概要・特徴

  • 7学部の教員が参画する、「本学ならでは」の文理融合型科目。
  • データの収集法、AIの基本的な仕組み、社会におけるデータ・AI活用例、法律的・倫理的な問題点、人間社会・職業への影響、その予想される将来について、文系・理系に関わらず興味深く学ぶことができる内容です。
  • 学生各自のペース、都合の良い時間・場所で、じっくり学ぶことのできる「オンデマンド科目」として開講。

◎本授業科目は文部科学省の「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度リテラシーレベル(MDASH Literacy)」の認定を受けています。
認定期限は2027年(令和9)年3月31日までです。

修了要件

  • リテラシーレベルの修了要件は、「データ・AIと社会」の1科目を修得することです。

履修者数

2021秋 2022春 2022秋 2023春 2023秋
1010名 506名 1203名 1169名 1159名

自己点検・評価体制

自己点検・評価実施体制

受講生の声

  • 授業ごとに担当の先生が変わるため、他学部の体験授業を受けているようでした。
    文系学部に在籍している為、最初は自身の専門外を深く学ぶことに不安がありましたが、ほとんど触れてこなかった理系分野でも理解できました。
  • データという1つの分野だけでも多方面からの視点があり、現実社会の状況を知ることができたように思います。講義動画終了後に受験する小テストについても、講義動画をきちんと見ていれば理解できるものばかりでした。また、各授業回で先生へ個別に質問できる機会があり、安心して授業を受けることができました。
  • さまざまな分野において、データがどのように活用されているのかを具体的に学ぶことができ、社会で情報がいかに重要な役割を持っているかを実感しました。研究に限らず、日常生活の中でデータから物事を読み取る力が必要だと思いました。

この科目を履修した理由について、最も当てはまるものを教えて下さい。

…授業内容に興味があった 68%
…将来の職業選択に役立つ 7%
…オンデマンド授業のため 17%
…先輩・友人に勧められた 6%


応用基礎レベル「データ・AI活用基礎」

授業概要・特徴

  • 文系理系7学部の教員が参画する、「本学ならでは」の文理融合型科目です。
  • データサイエンスの基礎およびAI(人工知能)に用いられている技術を学びます。
  • 本授業を通じて、データを数理的に扱うことができます。
  • Society 5.0時代に求められる、「AIを活用することのできる人材」となることを目指します。
  • 学生各自のペース、都合の良い時間・場所で、じっくり学ぶことのできる「オンデマンド科目」として開講します。

◎本授業科目は文部科学省の「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度応用基礎レベル(MDASH-Advanced Literacy)」の認定に向け、2024(令和6)年度に申請する予定です。

応用基礎レベル「データ・AI活用実践(初級)」

授業概要・特徴

  • 多岐にわたる分野の様々な種類のデータを、コンピュータを用いて分析するために必要な、データの表現方法について学びます。
  • 典型的なデータの収集方法、分析方法、可視化方法を、PCを用いた演習により学習します。
  • 文系学部生に推奨の演習科目です。

応用基礎レベル「データ・AI活用実践(上級)」

授業概要・特徴

  • これまでに学んだ微分積分学、代数学といった基礎数学に基づき、演習形式で機械学習の概念について学び、数学と社会とのつながりを理解することを目指します。
  • 偏微分、連鎖率、n×m行列の演算、など理系学部の2年次生相当の数学の知識を有していることを前提とします。
  • Python3、Jupyter notebookを用いて演習を行います。(演習課題の例
  • 理系学部生(主に理学部、情報理工学部)に推奨の演習科目です。

修了要件

  • 応用基礎レベルの修了要件は、「データ・AI活用基礎」に加え、演習科目「データ・AI活用実践(初級)」または「データ・AI活用実践(上級)」のどちらかを修得することです。

履修モデル

⾃らの専⾨分野への数理・データサイエンス・AIの応⽤基礎⼒を習得

履修者数

  2023秋
データ・AI活用基礎 1228名
データ・AI活用実践(初級) 39名
データ・AI活用実践(上級) 11名

自己点検・評価体制

自己点検・評価実施体制

履修証明書交付

リテラシーレベルの「データ・AIと社会」、応用基礎レベルの「データ・AI活用基礎」及び「データ・AI活用実践」の初級または上級の内1科目を修得した場合、「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」の履修証明書を交付します。
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